先日から引き続き(記事①、②)、羽ばたき型航空機「オーニソプター」とドローンの話だ。
オーニソプターの発想を引き継いだドローンとは、ごく簡単に言えば「鳥型ドローン」「昆虫型ドローン」ということになるのだろうが、実はその見た目のメリットも大きい。
現在、ドローンを野生動物の保護と監視でも活かそうという動きがある。
しかし同時に、ドローンが動物たちのストレスの要因になっているのではないか、とする意見も根強い。
なるほど、見た目にも馴染みがなく飛行音のするドローンは、野生動物たちにとってはのっぴきならない闖入者としか見えないだろう。
だが、ドローンとオーニソプターをかけ合わせた精巧な鳥型ドローンや昆虫用ドローンが開発され、これらを保護と監視のために活用すれば、野生動物に与えるストレスも最小限にできるのではないか目されているのだ。
それどころか、生身の生物をドローン化するための研究も行われている(参考「トンボをサイボーグ化してドローンにする研究!?」)。
ダ・ヴィンチが夢見たオーニソプターからはずいぶんと離れた地点にまで、ドローンは進化しているようである。