ドローンの複数の機体を同時に飛行させ、衝突しないよう運航を管理する実証実験が、16日福島県南相馬市で行われた。このような実験は全国初の試み。
ドローンは、産業利用をはじめとしたさまざまな分野での実用化が期待されているが、衝突事故などを防ぐ体制の整備が課題となっている。
ロボット産業が推進される南相馬市で16日、ドローンの安全な運航について研究している大学や企業などからなる団体のメンバーが集まり、新たに開発したシステムの実証実験を行った。「福島浜通りロボット実証区域」で実施した。
実験は半径2キロほどの範囲で、複数の事業者のドローンが衝突しないようシステムを使って運航を管理するというもの。
実験では災害を想定し、発電機を運ぶドローンと、避難を呼びかけるドローンが同時に飛行し、500メートルほど離れた施設のモニターで担当者が位置情報を確認。
そして、ドローン同士の接近などを想定した場面では、システムから警告が出され、ドローンの操縦者が機体を着陸させて接触の危険を回避した。