ゆるキャラという存在も、流行りを通り越して今ではすっかり定番となった。
「ゆるキャラの変遷」などといった記事も書けそうではあるが、まぁそれは他の媒体に売り込むこととしよう。
さて、長くなってきたゆるキャラの歴史の中でも、まさか空を飛んだゆるキャラはいないのではないだろうか。今回初めて空を飛んだのは、奈良県王寺町の公式マスコットのイヌのゆるキャラ「雪丸(ゆきまる)」である。
同町は、中型犬ほどの大きさの雪丸のドローンを開発。飛行時は4本の足がまるで歩いているかのように動くという、なんとも精巧な仕上がりとなっている。
雪丸は町の観光・広報大使を務めるゆるキャラで、2014年に誕生した。
伝承によると聖徳太子の愛犬で、推古天皇の建立と伝わる同町の達磨寺には「雪丸像」もまつられている。
2014年の「ゆるキャラグランプリ」では全国の1699体中11位に輝くなど、ゆるキャラの中でも人気を博す。
(上記画像は同町観光協会公式サイトより)
地方創生交付金約1600万円を活用して製作されたという、雪丸ドローン。
特別仕様のため、人通りの多い場所を飛行する場合などには国土交通大臣の許可が必要。精密な構造で、飛行の際はプロの操縦者と設計者、着陸時に真下から胴体を受け止める助手の3人が最低でも必要という。
町は今後の雪丸ドローンの活用方法を「検討中」としている。
雪丸が空中を散歩する、少しシュールな動画は公式サイトで。