国内外を問わず、ドローンの実証実験のニュースを聞くようになった。今月16日には、福島県南相馬市にて、複数のドローンが同じ空域で安全に飛行するための試験が行われる予定である。
福島県南相馬市――その土地の名前を聞いて、東日本大震災を想起しない人はいないだろう。
福島県とドローンの関係を説明するには、まずこの過去の震災を振り返らねばならない。
言わずもがな、福島県は件の原発事故で痛手を負った。
そこで、国とともに福島県の復興に向けた新産業創出施策である「イノベーション・コースト構想」を構築するに至ったのである。
その一環として、ドローンや災害対策ロボットなどを実験できる施設の整備を進めているというわけだ。2018年には、大型ロボット実証試験施設「ロボットテストフィールド」が南相馬市で開業予定。
震災から早6年、福島がドローンとともに飛翔する未来がもうまもなくか。