ドローンは落下リスクがつきものであり、「空から降る凶器」になり得るという話を昨日に引き続きお話したい。
さて、隠されたドローンの凶器とは、そのプロペラである(隠されたも何も、見た目からして明らかであるが)。
ドローンのプロペラだけをよく見れば、揚力(機体を押し上げる力)を上げるため鋭い角度となっていることがわかる。
これはあなたの家のキッチンにもあるかもしれない「フードプロセッサー」の刃に非常に似ているのだ。
ドローンのプロペラは見た目だけではなく、実際に野菜を切り刻むことができる。
百聞は一見にしかず、どうぞ動画をご覧いただきたい。
動画では野菜であるが、これが人間の身体だとしたら――なんとも恐ろしい。
また、この動画ではドローンは着陸しており、飛行時であればさらにプロペラの回転数は上がった状態にある。つまり、威力はさらに増すのだ。
日本国内では、先日の作業員の事故が初の人身事故報告であったが、海外では幼児がプロペラで失明するなどの痛ましい事故もすでに起きている。
ドローンを安全に扱うためには、ドローンが凶器になり得る危険性を絶対に知っておく必要があるのだ。