道路の渋滞に捕まってしまった時に、「ああ、この車が空を飛べたなら」などと空想してしまうことが、恥ずかしながら、ある。
言い訳をさせていただくと、空なら渋滞なんて一切関係がないし、空を自由に飛び回るのは気分が良さそうではないか(やはり言い訳の域を出ないだって?)。
しかしこれを夢物語ではなく、実際にやってしまおうと考えたのが、ドバイのドローンタクシーだ。
ドローンを用いた物資輸送を試みる人々は多いものの、新興国では一足飛びに乗客を空輸することを考えたらしい。
ドローンの名は「EHang」。
乗客定員1名、最大重量は100kgのドローンで、1回の充電で50kmの飛行が可能だそうだ。ドバイの首長は、2030年までに市内の輸送手段の四分の一を、ドローンタクシーでまかなおうと考えている。
早ければこの夏にも実用化という話があるものの、公開された製品動画が実はCGだったという話もあり、実現可能性は不確かだ。
しかし、空輸での物・人の移動の可能性が、インフラ整備がままならない国では一筋の光明となっているのは確かである。
この夏に実用化するかどうか、という議論はさておき、方向性としてはドローンタクシーは決して間違ってはいないだろう。