馬の毛と粘着質のゲルでコーティングされた小型のドローンが、作物の受粉を助けるミツバチの代わりになるかもしれないという研究結果が発表された。
ヘアワックス状の粘着性ゲルを極小ドローンに塗りつけることで、花粉を吸着したドローンが、別の花に飛んで行って受粉を媒介できることが、チューリップを用いた実験でわかった。
アメリカの化学誌「ケム(Chem)」に上記の研究結果を発表したのは、産業技術総合研究所(AIST)ナノ材料研究部門。主執筆者は同研究所研究員の都英次郎氏である。
ミツバチは多くの作物の受粉に欠かせないが生き物であるが、近年は世界的に数が減少している。そのため、生きているトンボをドローン化するという研究(参照記事「トンボをサイボーグ化してドローンにする研究!?」)など数多くの研究が進んでいる。