急成長を遂げるドローン市場であるが、具体的には今後どのくらいの規模になっていくのだろうか。これについては、2016年にインプレスが発表した、実に興味深い報告書がある。
2015年現在においては、日本国内のドローン市場規模は約104億円。
これが2020年には約10倍の1138億円に達するというのである(ちなみに、2016年の伊勢志摩サミットの経済効果は約1070億円であった)。
大きな伸びが期待できるとされたのは産業用のドローンだ。現在ではまだまだ限定的な用途で使われているドローンであるが、今後の技術の進歩に従って用途は拡大していく。
さらに忘れてはならないのが、ドローンサービス提供市場の伸びだ。
たとえば、不審なドローンにセキュリティ対策を講じる、「アンチドローン」の市場がそれにあたる。ドローン市場が伸びていくのに比例してアンチドローン市場が伸び、アンチドローン市場が伸びて安全性が増すと、ますますドローン市場も伸びる関係となっている。
ドローン市場の急激な拡大は世界的にも同じような状況で、アメリカでは「2025年には市場はさらに伸び、新たに10万人もの雇用が創出される」という予測もある。