アメリカ防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)が開発補助金を支援した、紙で作られたドローンのプロトタイプが披露された。
紙ドローンは、任務が終わったら消滅する「使い捨てドローン」のコンセプトで開発が進められる予定。
紙ドローンを開発したのは、サンフランシスコに拠点を構えるアザーラボ(Otherlab)。
段ボールで製作したそのドローンは、危険あるいは人間の接近が難しい地域に医薬品、電池、通信機器などの物資を送る用途で開発が進められていた。
目的地・着陸地があらかじめプログラミングされた紙ドローンは、貨物飛行機や航空機から発射され、飛行する。目標地まで誘導するのは小さな電子デバイスであって、モーター、バッテリ、燃料などは必要ない。そのため、物資を積載するスペースが、他のドローンに比べて広く作れるという。
最終的にはドローンの機体を、キノコのような菌糸体の繊維を用いて作りたいとのこと。
胞子が繊維を食べつくすことを利用し、消滅するドローンを作ろうというわけだ。