近頃、何かと話題に事欠かないアメリカではあるが、国民が熱狂するフットボールの優勝決定戦、「スーパーボウル」は今年も滞りなく開催された。
試合の行方はもちろんこと、レディ・ガガによるハーフタイムショーにも注目が集まっていた。そしてその演出には、数百機のドローンが使用されていたことが明らかになった。
使用されたのは、300機に及ぶインテル社製のドローン「Shooting Star」。以前にも取り上げた、ディズニーでのショーに使われた機体と同じものだ。
約13分間にわたりヒット曲をメドレー形式で熱唱したレディ・ガガ。
オープニングの「God Bless America」では、背景の夜空に数百個に及ぶ星のようなドローンが赤や青に色を変えながら、最後はアメリカ国旗の形に整列した。
事前プログラムによって飛行する「Shooting Star」たちは、お互いに衝突を避けながら群衆飛行し、空を彩る。この技術は、行方不明者の探索などショー以外にも応用できる。
インテルによると、ドローンを群衆飛行をさせるにあたっては機体数の制限はないという。
一万のバックダンサーではなく一万のドローンが、人気歌手の名脇役としてショーを盛り上げるとしたら――なんとも面白い話ではないか。