携帯電話が大人にとって身近になってきた時、子どものおもちゃの世界でもちょっとした変化があった。それは従来の「電話型のおもちゃ」が携帯電話型になったことだ。
そして月日は流れ、現在では「スマートフォン型のおもちゃ」が平気な顔でおもちゃ屋の店頭に並んでいる。
なぜこんなことをお話したかというと、ドローンをめぐっても似たような事態になってきているように感じたからである。
おもちゃメーカーの「京商」「童友社」からドローンの形をしたおもちゃ――「トイドローン」とも呼ばれる――が発売している。
それらトイドローンは通常のホビー用ドローンと比べ
●自動飛行機能がない(操縦士による操縦のみ)
●飛行時間が短い(10分以下、数分程度)
●200グラム以下の小型のもののみ
といった特徴を総じて有している。
通常市販されているホビー用ドローンがスケールダウンしたともの、と見ていいだろう。
しかし、トイドローンの中にも空撮ができるものはあるし、なにより値段もリーズナブルでとっつきやすい。子どもだけのものと捉えるのはもったいないことだ。むしろ大人も十分に楽しめる代物がたくさんある。
その意味では、「スマートフォン型のおもちゃ」と「トイドローン」には大きな差があるとも言えよう。