あなたはドローンの操縦のためのテクノロジーがどのようになっているか、ご存知だろうか。
ドローンとコントローラーとは、電波法によって割り当てられた周波数帯域を使ってやりとりを行っている。あるいは、Wi-Fiで無線通信を行い、スマートフォンで操縦を行う機種も存在している。
そのため、この無線通信の状況が狂ったり、意図的に乗っ取られたりしてしまうと、ドローンは行き場を失い落下してしまうか、さもなくば制御を奪われてしまうことになる。
この意図的な乗っ取りを行うために生まれたのが、「SkyJack」というマルウェア(コンピュータウィル)を搭載したドローンである。サミー・カムカー氏が2013年に開発、発表した。
「SkyJack」は、他のドローンを発見すると、所有者の無線接続を強制的に切断、コマンドを送信して制御してしまう。
サミー・カムカー氏はハッカー業界で有名らしいが、アマゾンドットコムがドローンを使った配送サービス構想を打ち出した直後に「SkyJack」を発表したことから、ドローンのセキュリティに警鐘を鳴らしたものと見える。
このようなマルウェアは他にも複数見つかっており、今後さらに増加していくことだろう。
ドローンメーカー及びセキュリティ会社の対応が求められる。