趣味・ビジネス目的にかかわらずドローンの普及が急速に進んでいる現代。
これからドローンを始めようにも、「種類がありすぎて何を選べばいいか分からない…」と考える方は多いのではないでしょうか。
今回は用途・形状・機能・操作方法・電波別にドローンの種類を解説したうえで、目的別でおすすめのドローンもご紹介いたします。
ドローン選びに困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 用途別ドローンの種類
- 形状別ドローンの種類
- 機能別ドローンの種類
- 操作別ドローンの種類
- 用途別に見るおすすめのドローンの選び方
ドローンの種類とは?
一口にドローンと言っても、どんな用途を想定してつくられたのか?どんな機能が付いているのか?などは製品によって異なります。
ドローンを選ぶ際は、以下のポイントに注目しながら自分に合った機体を探すと良いでしょう。
用途別ドローンの種類
ホビー型
「ホビードローン」や「トイドローン」と呼ばれる、機体重量が200g未満の軽量なドローンです。
分類における明確な定義はありませんが、一般的には小型・軽量かつ数千円〜1万円程度と安価で購入できる機体はホビー型と認識されています。
ホビー型は購入のしやすさと扱いやすさが特長で、「単純な飛行を楽しみたい人」や「ドローンの操作練習に使える機体を探す人」におすすめです。
カメラが搭載されている製品もあり、空撮を楽しむことも可能ですがカメラの解像度は低いことが多いため本格的な空撮にはあまり向いていません。
現時点(2022年5月)では、200gのドローンは「航空法」の対象外とされているため、比較的自由に飛ばすことができる点もメリットです。
ただし完全に自由な飛行が可能なわけではないため、飛行前は必ずガイドラインをチェックしておきましょう。
なお、ホビー型は製品によって性能や品質に大きな差が生じることがあります。
安くても安定感のある飛行が可能なものもあれば、数回飛ばしただけで壊れてしまうものもあるため、購入前にレビューなどをよく確認しておくと良いでしょう。
汎用型
ホビー型よりもさらに機能性が充実しており、一般的に「ドローン」として認知されているタイプが「汎用型」です。
GPS機能や衝突防止センサーが搭載していることが多く、上級者でなくても非常に安定して機体を飛ばすことができます。
機能性が充実しているぶん、価格は数万円〜20万円程度と高価です。
しかし4K映像撮影に対応したカメラを搭載していたり、測量やデータ解析のためのアプリケーションと連携できたりと、趣味・ビジネスにかかわらず幅広い領域をカバーできる点が最大のメリットです。
ただし機体重量は200g以上となるため、飛行させる場合は航空法により定められたガイドラインをより注意深く確認することが大切です。
飛行場所や飛行方法によっては国土交通省などへの飛行許可申請が必要になるため、法規制における基礎的な知識も身に付けておきましょう。
産業型
主に産業領域での活用を前提に開発されたタイプが「産業型」で、特定の用途に特化した機体であることが多いです。
現在、主に活躍している産業型ドローンの種類は以下の通りです。
- 測量用ドローン
- 検査、点検用ドローン
- 警備用ドローン
- 農薬散布ドローン
- 害鳥、害獣対策用ドローン
- 捜索、救助活動用ドローン
様々な業界における人手不足が問題視される近年、産業型ドローンは多くの注目を集めており、開発が盛んに行われています。
狭い場所や水に濡れるような場所、暗い場所など過酷な環境下でも作業を可能とするため、防塵・防水性能や衝突防止センサーなどを搭載した高性能な機体が多いことが特徴です。
機体によっては作業に合わせてカメラを取り替えたり、パーツのカスタマイズが可能であったりと拡張性に優れたタイプとも言えます。
そのぶん価格の相場は数百万円程度と高額で、個人的な用途で購入するには不向きです。
レース型
「レーシングドローン」とも呼ばれるレース型のドローンは、世界中で開催されているドローンレースでの使用に特化したタイプです。
ドローンレースは、大きく「目視ドローンレース」「マイクロドローンレース」「FPVドローンレース」の3種類に分けられます。
どんな機体が必要かは参加するレースの種類によって異なりますが、基本的にレースを目的に開発されたドローンはスピードを重視した設計になっていることが多いです。
その影響から、レース型は一般的なドローンに搭載されている以下の機能が省かれています。
- GPS機能
- Wi-Fi
- Bluetooth
- 磁気センサー
- 気圧センサー
- 温度センサー など
安定的な飛行をアシストしてくれる機能が搭載されていないため、自由自在な操作が可能な一方で高度な技術が求められます。
形状別ドローンの種類
マルチコプター
ドローンと聞いて、複数のプロペラがついた機体を真っ先に思い浮かべる方も多いはずです。
それはマルチコプター(回転翼機)と呼ばれる形状のドローンで、プロペラの回転翼を推力にして飛行します。
なお、プロペラの数によって以下のような呼び方が使われることもあります。
- トライコプター(プロペラ×3)
- クアッドコプター(プロペラ×4)
- ヘキサコプター(プロペラ×6)
- オクトコプター(プロペラ×8)
中でもクアッドコプターは、用途にかかわらず多くのドローンに採用されている形状です。
プロペラの数が多いほど風の影響を受けにくく、安定的な飛行が可能になります。
ただしそれを回転させるためのモーターが多くなるため、機体重量が増加するというデメリットもあります。
機体重量が増えると持ち運びがしにくくなったり、点検や整備の手間がかかるため初心者の方には不向きです。
固定翼機
固定翼機とは、機体に主翼が固定された「航空機」のような形状をしているドローンのことです。
風の力を前進時の揚力で飛行する仕組みとなっており、基本的には2つの固定翼と1つのプロペラで構成されています。
固定翼機は空気抵抗を抑えるデザインとなっているため、プロペラの向きによって高速飛行が可能になります。
また、風の影響を受けにくいため飛行の安定感・安全性にも優れており、過剰な動力を必要としないのでバッテリーを消費しにくいといったこともメリットです。
高機能なカメラや高精度な機器を搭載しても安定して飛行できることから、空撮や測量などの場面で大いに活躍することでしょう。
ただし航空機と同じく離着陸には広いスペースが必要なことに加え、マルチコプターよりも高額になる場合が多いというデメリットもあります。
機能別ドローンの種類
GPS機能
正式名称を「Global Postitioning System」というGPSは、衛星から発信された位置情報をもとに安全な飛行をサポートする機能のことです。
GPS機能が搭載されたドローンは、以下の通り様々なメリットがあります。
- 初心者でも安定したホバリング操作ができる
- 機体を見失っても自動で帰還させることができる(オートリターンモード)
- 自分を追尾させながらの飛行ができる(フォローミーモード)
- バッテリー残量が低下すると自動的に帰還する機能がある
特にホバリング操作がしやすくなること、機体を見失っても帰還させやすくなることは初心者にとって大きなメリットです。
ただし帰還するときは飛行時と変わらない高度で戻ってくるため、自分との間に障害物があると衝突する恐れがあります。
また、GPSは空から信号を受信するため、山や森の中など見通しの悪い場所ではうまく作動しないこともあるため注意が必要です。
カメラ機能
画像・映像の撮影を目的にドローンを購入する場合、必須となるのがカメラ機能です。
解像度やレンズ、ズーム機能など機体によって性能が異なるため、作品のクオリティにこだわりたい方は購入前によくチェックしておきましょう。
ドローンに搭載されているカメラの解像度は、主に以下の3通りです。
- HD(1280×720)
- フルHD(1920×1080)
- 4K(3840×2160)
解像度が高いほど鮮明で美しい画像・映像を撮ることができますが、そのぶん多くのデータ容量が必要になることに注意しましょう。
趣味での撮影である程度の画質が確保されていればいいという方は、フルHDカメラを搭載した機体を選んでも問題ありません。
ビジネスとして空撮を行う方、作品のクオリティを最重視する方であれば4Kカメラを搭載した機体を選ぶと良いでしょう。
FPV機能
正式名称を「First Person View」というFPV機能では、飛行中のドローンが撮影した映像を1人称視点で確認することが可能です。
スマートフォンやモニター、ヘッドマウントディスプレイを通して、臨場感のある映像を楽しむことができるという魅力があります。
また、リアルタイムで飛行状態を確認できるため、正確さが求められるシーンでも役立つ機能です。
FPVドローンレースでは必須の機能となっているため、レーシングドローンを探す際はFPV機能の有無にも注目してみましょう。
ただしFPV機能を使った飛行は航空法で規制対象となっている「目視外飛行」に該当するため、事前の飛行許可申請が必要です。
なお、FPV機能を搭載した機体は5.8Ghz帯の周波数を用いている場合がほとんどです。
「アマチュア無線技士4級」または「第3級陸上特殊無線技士」以上の資格をもたずに5.8Ghz帯を使用すると電波法違反とみなされます。
資格を取得してから総務省へ「無線局開局」の申請を行うことで、使用可能になります。
追従機能
先述した「フォローミーモード」にあたる機能で、GPSに対応した機体であれば搭載されていることがあります。
送信機と連携しているスマートフォンのアプリで対象を設定すると、対象のスピードに合わせて追いながら飛行するという機能です。
以前はプロ向けの高額なドローンに搭載されている場合がほとんどでしたが、近年は200g未満の小型ドローンでも搭載されていることも多いです。
カメラ機能と併せて使うことで動く人や車両などの撮影が楽になるだけでなく、人の手では難しいアングルでダイナミックな映像の撮影が可能になるというメリットがあります。
ただし周囲に木や電柱、建物といった障害物があると衝突する恐れがあるため注意が必要です。
また、航空法ではドローンの飛行について「第三者や第三者が所有するモノとの間で30m以上の距離を保つこと」と定めており、許可なく30m以内の距離で飛行させると航空法違反になります。
追従機能を使った撮影に夢中になり、ルールに反した行動を取らないように心がけましょう。
衝突防止機能
障害物を検知して自動的に回避する機能、「衝突防止機能」を搭載しているドローンもあります。
ドローンを飛行させるにあたって、周囲に障害物がないかを確認することは必要不可欠です。
しかし初心者のうちは操作に気を取られ、うっかり飛行中のドローンを障害物にぶつけてしまう恐れがあります。
衝突防止機能を搭載しているドローンであれば、障害物を確認し損ねても衝突することなく安全に飛行することができます。
特にDJI製ドローンに搭載されている衝突防止機能の充実性は、ユーザーから好評を得ています。
前方のみならず後方や上下・左右とあらゆる方向の障害物検知が可能な機種もあるため、安全な飛行を重視する方はチェックしてみましょう。
その他
ドローンの飛行をより安全に楽しくしてくれる機能は、上記以外にも様々なものがあります。
例えばボタンひとつで自動帰還や離着陸の操作が行える「ワンキー操作」は、急発進による障害物との衝突防止やスムーズな撤収が可能になる便利な機能です。
また、初心者の場合は「ヘッドレスモード」を搭載したドローンもおすすめです。
ドローンの機体には前後・左右があるため、自分とドローンが向かい合っているとコントローラーの操作も反転します。
操作に慣れていないうちは操作の反転に対応しきれず、障害物に衝突してしまうケースも珍しくありません。
ヘッドレスモードを活用すれば、向きに関係なくコントローラーのスティックを倒した方向にだけ機体が進むので、直感的に操作することができます。
操作別ドローンの種類
ラジコンタイプ
「ラジコンタイプ」は、地上を走るラジコンカー同じようにコントローラーのスティックやボタンで機体を動かす操作方法です。
ドローンの操作感を楽しみたい方、精密な操作が求められるシーンでの使用を想定している方に適しています。
その反面、一定のアングルで写真や映像を撮影することは難しいタイプでもあります。
また、ラジコンタイプは機体の構造が比較的簡単であるため安価で販売されていることが多いです。
ドローンにおける基本的な操作の理解も大切ですが、「手を出しやすい」という意味でも初心者におすすめなタイプと言えます。
ほとんどの場合は機体を目視しながらドローンを動かすことになりますが、FPV機能でカメラから届く映像を確認しながら操作することもあります。
ただし機体を完全に目視できない状態のまま操作を行う必要があるので、ある程度の操作経験を積んだうえで挑戦した方が安全です。
自立飛行タイプ
機体に搭載したコンピューターを活用し、自立飛行ができるドローンも存在します。
自立飛行タイプは一般的にGPSを搭載しており、自身の位置情報を認識しながら操縦者が設定した経路に沿って飛行をします。
ラジコンタイプは基本的に機体を目視しながらの飛行となりますが、自立飛行タイプであれば目視しながらの操作が難しいシーンでも活躍することが特徴です。
ただしスムーズな飛行ができるかどうかはGPSの精度の精度にかかっており、GPS制御のみで飛行するドローンでは入り組んだ場所や狭い場所における衝突の危険性が高まります。
このような環境での自立飛行を想定している場合は、障害物検知機能が搭載された機体など安全性能に優れた機体を選ぶことが大切です。
自立飛行型ドローンは産業目的で使われることが多く、パソコンで自らプログラムを入力する必要がありました。
しかし近年は専用アプリをインストールすればスマートフォンやタブレットで簡単に制御できるものも増えているため、誰でも気軽にドローンの飛行を楽しむことができます。
使用される電波の種類
テレビやWi-Fi、各種レーダーなど様々な場面で使われている「電波」。
電波は、電波法という法律によって用途別に使用可能な周波数が定められています。
その中でドローンは、2.4GHzまたは5.8Hzの周波数が割り当てられています。
2.4GHz
一般的なドローンやそのコントローラーに使われている周波数は、「2.4GHz」です。
ドローンだけでなくWi-Fi機器や生活家電、医療機器など私達の生活になくてはならない機器に多く使われています。
5.8Hzのドローンとは異なり、「技術基準適合証明(技適マーク)」が付いている製品であれば免許をもたない人でも使用が可能です。
5.8Hz
FPV機能に対応したドローンや、海外製のドローンでは「5.8Hz」帯の周波数が使われていることもあります。
ドローンに限らず、5.8Hz帯の無線機器を使用する場合は免許の取得と無線局の開局が必要です。
趣味目的で5.8Hzのドローンを使用するのであれば「アマチュア無線技士4級」、ビジネス目的であれば「第3級陸上特殊無線技士」以上の免許を取得しましょう。
どちらも国家資格ではありますが、試験の内容は難しくないので勉強を怠らなければ1度の受験で合格を狙うことは可能です。
免許を取得し、使用するドローンを用意したら次は「無線局の開局申請」を行います。
TSS株式会社や一般財団法人日本アマチュア無線振興協会から保証認定を受けたうえで、総務省へ開局の申請をするというのが一連の流れです。
申請から1ヵ月程度で免許状が発行されるため、これでようやくドローンの使用が可能になります。
もちろん、免許取得や開局申請を済ませていてもドローンに技適マークがついていなければ使用は不可とされているため注意が必要です。
ドローンの代表的なメーカーの種類
DJI
2006年に設立された中国の企業「DJI」は、ドローンにおいて世界トップシェアを誇る大手メーカーです。
安価で初心者向けのエントリーモデルからプロ用、産業用など非常に幅広い層をカバーする製品ラインナップが特徴と言えます。
ドローン本体だけでなく、カメラなどドローンに搭載する周辺機器も数多く展開しています。
中でも、「Phantom」や「Mavic Mini」などは特に人気なシリーズです。
Parrot
フランスの企業「Parrot」も人気の大手メーカーで、機能性はもちろんデザイン性の高いドローンが多いのこがParrotならではの魅力と言えます。
特に「ANAFI」は4K HDR撮影やFPV機能に対応した先進的な空撮ドローンで、根強い人気を誇るシリーズです。
Parrotのドローンは全体を通して機能性・デザイン性・先進性に加え、飛行時の安定感が抜群に優れていることも特徴です。
これからドローンによる空撮を始めてみたい方、機能性だけでなくかっこいいデザインのドローンを探している方はParrot製のドローンをチェックすることをおすすめします。
G-FORCE
日本企業の「G-FORCE」は、数多くのラジコン機器輸入・販売を行っている大手メーカーです。
海外から輸入した製品だけでなく、自社ブランドのドローン開発も行っています。
製品は重量200g以下のトイドローンがメインで、他のメーカーと比べて安価な製品が多いことも嬉しいポイントです。
趣味用のドローンや、初めてのドローンを探している方はチェックするべきメーカーと言っても過言ではありません。
トイドローンでありながら、最大飛行時間18分というパワフルさと最大800万画素の写真撮影に対応する機能性を兼ね備える「SKYHIGH」が有名です。
RYZETECH
「RYZETECH」は、元々ガジェットの開発をメインに手掛けていた企業です。
RYZETECHの代表的ドローン「Tello」は、DJIのフライトコントロールシステムを導入しながらもスマートフォンとの連携も可能にすることで、初心者も安心できる操作性の良さが特徴です。
新しいテクノロジーを取り入れながら、誰でも操作の楽しみを味わうことができるドローンづくりを追求するメーカーとして知られています。
用途別に見るドローンのおすすめ種類とは
ここまでご紹介した通り、現在流通している数多くのドローンは用途や機能など様々なカテゴリに分類することができます。
しかしドローンを選ぶ際にチェックする項目が多いと、「結局どう選べばいいんだっけ?」と混乱する方もいるのではないでしょうか。
ここでは趣味と産業における特定の用途別に、おすすめのドローンをご紹介いたします。
一般向け
200g以下で趣味として飛行させることが目的
単純な飛行を楽しむためにドローンを始める場合は、軽量でリーズナブルな「トイドローン」がおすすめです。
航空法による規制の対象外となる機体であれば、比較的自由度の高い飛行を楽しむことができます。
中でもおすすめな機種は、以下の通りです。
RYZETECH「Tello」
Telloは、RYZETECHとDJIが共同で開発したトイドローンです。
機体重量は80gと超軽量型で、価格も1万円程度と手頃というトイドローンとしての良さが詰まった機種と言えます。
デザインもかわいく、iPhoneを通した操作にも対応しているため誰でも気軽に楽しむことができます。
Holy Stone「HS210Pro」
Holy Stoneの「HS210Pro」は、重量33gの超軽量型カメラ付きトイドローンです。
公式サイトやAmazonを中心に販売を行っているメーカーなので、インターネットから簡単に入手可能なことも魅力です。
全方位型のプロペラガードや、ワンキー操作による飛行アシストなども搭載しているため初心者やお子さまの練習用ドローンにも適しています。
200g以下のおすすめドローンについては以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご参考ください。
200g以下ドローン記事へ誘導
空撮が目的
趣味としての空撮が目的の場合、カメラが搭載されているかどうかを確認しましょう。
カメラの画素数は必ずしも高いものを選ぶ必要はありませんが、SNSや動画サイトに動画を投稿したいという方はフルHD以上を目安にすることをおすすめします。
DJI「Mavic Air」
DJI製のMavic Airは、軽量かつ折りたたみができるコンパクトなボディが魅力的な空撮用ドローンです。
4Kカメラに加えて3軸ジンバルも搭載しているため、初心者の方でもぶれずに滑らかな映像を撮影することができます。
また、3方向に対応した障害物検知機能も搭載しているため、飛行における安全性も優れています。
HUBSAN「空撮ドローンZINO PRO PLUS」
こちらも4Kカメラと3軸ジンバルが搭載されている空撮用ドローンです。
加えて最大飛行時間は39分とパワフルで、写真や映像の撮影をゆっくりと楽しみたい方にもおすすめです。
GPS機能も搭載されているため、操作に不慣れな方も安心して飛行させることができます。
レース出場を目的として使用する場合
レースの出場を前提にドローンを選ぶ場合、走行性における機能性を重視したレース用ドローンを探しましょう。
ただしレースによって使用できるドローンが異なるため、「マイクロドローンレースに出たい」「FPVドローンレースに挑戦したい」などの目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
DJI「DJI FPV」
DJI製のFPVドローン「DJI FPV」は、高速飛行性能に加えて安全性も追求していることが特徴です。
DJI独自の「O3伝送技術」も兼ね備えており、映像の遅延を最小限に抑えてスピード感のある飛行に没入することができます。
Potensic「A20W」
178gと軽量かつ手頃な価格が嬉しい「A20W」ですが、FPV機能も搭載しているため初心者の方が最初に購入するFPVドローンとしてもおすすめです。
高度維持機能やワンキー自動着陸など充実した機能が、安定感のある飛行をサポートしてくれます。
産業向け
空撮が目的
ビジネス目的での空撮でドローンを使う場合、「解像度の高さ」は重要なポイントです。
また、ハイクオリティな画像・映像を保存するための大容量メモリも必要になります。
DJI「Mini3 Pro」
DJIの最新空撮用ドローン「Mini3 Pro」は、プロ仕様としては超軽量と言える249gでありながら、1/1.3インチCMOSセンサーを搭載した4Kカメラという優れた機能性を備えていることが特徴です。
標準バッテリーで34分、オプションバッテリー搭載で47分の長時間飛行が可能なので、イメージを膨らませながら時間をかけて撮影に臨むことができます。
GFORCE「Leggero」
折りたたみ可能でポケットに入るサイズの「Leggero」ですが、4Kの静止画・2Kの動画撮影に対応したカメラを搭載しています。
高度維持機能やワンキー操作による離着陸にも対応しているため、安定感のある飛行ができることもポイントです。
また、スマートフォンに専用アプリをインストールすれば、画面からリアルタイムで映像をチェックすることもできます。
測量が目的
測量に使うドローンは、カメラ・GNSS・高度計が必要になります。
機体に後付けすることも可能ですが、積載重量をオーバーすると飛行が不可能となってしまうため注意が必要です。
ただし、近年は測量での活用を前提に必要な機能があらかじめ搭載された機体も多く流通しています。
DJI「Phantom 4 RTK」
同社の業務用ドローン「Phantom 4 Pro」を、測量ドローンとして強化したモデルです。
現場に設置された基地局とGNSSを組み合わせ、cm単位の精度で測量データを取得できる「RTK」が標準で装備されています。
また、シリーズ中で高評価を得ていたメカニカルシャッター搭載のイメージングシステムも継承。
一般的な測量用ドローンにおいて、「悩んだらこれ!」とおすすめできるドローンです。
DJI「Matrice 600 Pro」
測量用ドローンの王道としても知られている「Matrice 600 Pro」は、ヘキサコプターによるパワフルな飛行が魅力のドローンです。
最大6kgまでの機材を搭載できるため、撮影の安定性を高める大型ジンバルやハイスペックなカメラなどの装備で測量に臨むことができます。
農業で使用する場合
農業の場合、ドローンを使用するシーンによって選ぶべき機体は異なります。
例えば農薬散布を目的としている場合、農薬を入れるタンク容量や飛行時間は注目するべきポイントです。
また、自立飛行機能が搭載されていれば作業時間の大幅な短縮が可能になります。
マゼックス「飛助DX」
「飛助DX」は4枚の大型プロペラにより風の影響を受けにくく、安定した飛行が可能な農薬散布ドローンです。
積載容量は10L、1台のバッテリーで2haを飛行することができ、移動方向に飲み吐出されるノズルの採用も相まって効率的な農薬散布をアシストしてくれます。
DJI「AGRAS T20」
DJI製の「AGRAS T20」は、「知性とパワーを兼ね備えた農業ドローン」と謳われるだけの機能性に注目です。
16リットル薬剤タンクと最大7mの散布幅が特徴で、8つのノズルと4つの大容量ポンプにより最大で毎分6リットルの薬剤を散布することができます。
また、全方位デジタルレーダーの搭載によりすべての水平方向にある障害物の検知・回避も可能です。
まとめ
一般的に流通しているドローンは大きく分けて「一般用」と「産業用」の2種類がありますが、同じ種類のドローンでも具体的な用途によって選ぶべき機体は異なります。
「とりあえず人気なものを選ぼう!」と考えても良いですが、初心者のうちは操縦のしやすさとコストパフォーマンスを重視すると失敗しにくいです。
今回の記事を参考に、ご自身の理想に近いドローンを探してみてください。