ドローンが撮影した動画は、ヘリコプターなどを使った空撮動画を大きく超えた臨場感を感じることができます。ドローンが撮った動画によって、映像ビジネスやCMなど、どんなことが変わっていくのかをご紹介します。
ドローン撮影動画は何がスゴイのか
ドローンで撮影する動画は、今までの空撮動画とは比較できない程、臨場感あふれインパクトのある映像で撮影することができます。
また、空撮動画かかっていたコストも大幅にカットを実現しました。
これまでの空撮は、ヘリコプターや小型飛行機の調達、操縦士への人件費など、20万円以上の費用が相場でした。
ドローンを使った空撮は、2万円~10万円ほどのコストで、今までよりも、より高いクオリティの動画を撮影することが可能となりました。
コストやクオリティの面から比較しても、ドローンによる動画撮影は、これまでの空撮や映像マーケティング業界の常識を一新し、これからますます大きな期待が寄せられています。
人が行くことができない場所での撮影動画
ドローンの動画撮影で大きく注目されているのは、「人が立ち入ることが出来ない場所」での撮影です。
これまでも、災害現場や家屋調査、自然・動物生体調査など人が立ち入ることが出来ない多くの現場で活躍を重ねてきたドローン。
ドローンは危険すぎて人間では撮影出来ない現場での非日常的なシーンを撮影し、よりクリアな現場の状況を教えてくれていました。火山火口付近での撮影なども、無人のドローンだからこそできること。溶岩が噴き出す瞬間など、人が今まで間近では見ることが出来なかった動画撮影にも成功しています。
2015年には、SONYの撮影チームが無人と化した長崎県の軍艦島でドローンを利用した動画撮影にチャレンジしました。
人がもう誰もいない、軍艦島。打ちっぱなしのコンクリートやこれまで人が住んでいたはずの集合住宅など、廃墟と化した町中にドローンを飛ばして撮影を試み、鮮明な映像の動画撮影に成功。
撮影された映像はYouTube上で配信され、100万回以上の再生を突破し、海外からも大きな話題と称賛を集めました。
ドローン撮影の動画が変えていく未来
ドローンが撮影した動画によって、これから映像マーケティング業界は大きく変化していく可能性があります。
アーティストのプロモーションビデオやCMなど、ドローンを使って空撮し、違う視点や角度から風景や人を撮影することで臨場感あふれる動画が作れます。
実際に、OK Goのミュージックビデオ『I Won’t Let You Down』やコブクロの『Blue Bird』では、ドローンを駆使したミュージックビデオとして話題となっています。
今までの空撮は高価だったため、企業や地域のPRで利用されることはあまりありませんでした。
ドローンを使った空撮であれば、手軽に低コストでクオリティの高い動画を制作することが実現されます。
そのため不動産業界では、ドローンを活用したPR動画撮影にいち早く乗り出しています。ドローンを利用して、様々な角度から物件や周辺環境を撮影し、物件の魅力を伝えています。
今後も多くの企業や地域のPR動画でドローン空撮動画が活用されていく可能性は高く、このように様々な映像マーケティングへ与えていく影響は未知数で、計り知れないものを秘めています。
ドローン撮影動画事情についてご紹介しました。ドローンは、人間が今まで見ることが出来なかった視野やアングルから撮影することができるため、私たちに新しい発見を教えてくれます。これから先の未来、ドローンが撮影する動画にはたくさんの可能性があり、クオリティが高まっていくことへも大きく期待されています。