世界トップシェアを誇るDJIのドローンの機体は数多くあり、ドローンの購入を考えている方は何を買ってよいか迷うかもしれません。今回は空撮という観点で、各機体の性能を比較して紹介します。
ドローンのネットワークの範囲を比較
ドローンによる空撮を考えている人が、考慮しなければならないのはネットワークの範囲です。ネットワークの範囲が狭ければ、遠くにドローンの機体を飛行させることができないので、広範囲の空撮は不可能になります。DJIの各ドローンの機体は、どのようなネットワークの範囲になっているのでしょうか。
Spark 距離2000m、WI-FI利用:距離100m、高度50m
Mavic Pro 距離4000m、WI-FI利用:距離80m、高度50m
Phantom4 Pro 距離4000m
Phantom4 Advanced 距離4000m
Phantom4 距離3500m
Phantom3 Standard 距離500m
Phantom3 Professional 距離2000m
Phantom3 Advanced 距離2000m
Phantom3 4K 距離2000m
Inspire2 距離4000m
Inspire1 距離2000m
ネットワークの範囲はPhantom3 Standardの距離500m以外は、2000m以上と全ての機体が遠くまで飛行させることが可能です。しかし、航空法では基本的には目視しなければいけませんので、目視で飛行させるなら、Phantom3 Standardでも十分です。
ドローンの飛行できる時間を比較
空撮を行ないたい時に、もう1つ気になるのは飛行時間です。バッテリーの容量と消費する電力で決まりますが、飛行時間が短ければ、空撮を行なう時にバッテリー交換を頻繁に行なう必要があります。
Spark 約16分
Mavic Pro 約27分
Phantom4 Pro 約30分
Phantom4 Advanced 約30分
Phantom4 約28分
Phantom3 Standard 約25分
Phantom3 Professional 約23分
Phantom3 Advanced 約23分
Phantom3 4K 約25分
Inspire2 約27分
Inspire1 約18分
小型のMavic Proでも飛行時間は約27分もあり、十分にストレスなく空撮が可能です。Phantom4シリーズなら、飛行時間に不満を持つことは少ないでしょう。
ドローンに付帯しているカメラの性能比較
最後はカメラの解析度を比較します。ドローンから撮影する場合は、遠くから撮影されることが多いですのである程度の解析度はほしいところです。
Spark 1200万画素
Mavic Pro 1235万画素
Phantom4 Pro 2000万画素
Phantom4 Advanced 2000万画素
Phantom4 1240万画素
Phantom3 Standard 1200万画素
Phantom3 Professional 1240万画素
Phantom3 Advanced 1240万画素
Phantom3 4K 1240万画素
Inspire2 付属カメラはなし
Inspire1 1240万画素
DJIのドローンの機体には、Inspire2以外、1200万画素以上のカメラが付いています。ですから、動画も静止画も高画質で撮影可能です。
Inspire2は付属しているカメラはありませんが、Inspire2に対応しているカメラのジンバルが別売で売っています。ジンバルはZENMUSE X4S とZENMUSE X5Sに対応していて、 ZENMUSE X4Sは2000万画素、ZENMUSE X5Sは2080万画素です。
DJI社のドローンの機体一覧を性能比較してみました。小型のドローンSparkやMavic Proでも十分に空撮性能があることがわかります。本格的にビジネスに利用したいと考えるなら、Phantom4シリーズ、あるいはカメラは別売ですが、Inspire2が良いでしょう。