「Phantom 4 pro」と「Phantom 4 proプラス」にはどんな違いがあるのでしょうか?旧シリーズのPhantom3とあわせて、ドローンで人気のPhantomシリーズを比較してみました。
プロ仕様「Phantom 4 Pro」
DJI社の公式通販で204,000円という「Phantom 4 Pro」。発売当初からプロ仕様と言われているPhantomシリーズの最新作です。どのようなところがプロ仕様なのか、「Phantom 4 Pro」のスペックを見てみましょう。
・画質
動画モードで3840×2160の4K画質で撮影可能です。FHD(1920×1080)や2.7K(2720×1530)では物足りない、やはり4Kで撮りたいという人には嬉しいですね。
・伝送距離
障害物などがない状態で、日本国内で4キロメートル。
・最大飛行時間
約30分。30分以上撮りたい人は予備のバッテリーが必要になります。
・運用限界高度(海抜)
6,000メートル。かなり高いところまでいけます。
・重量
バッテリーとプロペラ込みで1388グラム。1キロを超えるので持ち運ぶのはちょっと重いです。
・障害物認識センサー搭載
「Phantom 4 Pro」の魅力は画質だけでなくこの機能。ドローンがセンサーで障害物を認識すると勝手に回避します。合計5方向のセンサーにより、GPSいらずの障害物回避が可能となりました。
ビジネス利用であれば、画質はもちろん、安全に操縦できることも重要です。そのあたりを兼ね備えたドローンと言えるでしょう。
「Phantom 4 Pro+」の+とは
「Phantom 4 Pro」を検討していると「Phantom 4 Pro+(またはPlus)」と書かれたものを目にすると思います。
この2つのドローンの画質、飛行能力、飛行時間などの仕様を調べてみると、特別な差はありません。
しかし、「プロポ」に大きな差があります。プロポとはドローンのコトンローラーのようなもので、ドローンの機種によって専用プロポがあったりスマホにアプリを入れてプロポ化したりとさまざまです。
Phantom 4 Proのプロポにはスクリーンがありませんが、Phantom 4 Pro+のプロポにはスクリーンが搭載されています。
とはいえ、Phantom 4 Proのプロポはスマホやタブレットをモニターとして利用が可能ですので、性能的にPhantom 4 Pro+が特別優れているわけではありません。
また、Phantom 4 Pro+はスクリーン付きなのでその分だけ値段が数万ほど高く、スクリーンの画面がもし故障すればプロポの送信機ごと修理に出すことにもなります。
このようなことからプラスを選ぶメリットはあまりないように思いますが「スマホやタブレットより専用のスクリーン画面のほうが操作しやすい」「スマホなどは持ってない」という人には選択肢のひとつとして候補に上がるドローンです。
安価で有能「Phantom 3シリーズ」
「Phantom 4シリーズ」が発売されましたが、未だに「Phantom 3シリーズ」も安価ながら有能で支持を集めています。
「PHANTOM 3 STANDARD」は動画モードで2704×1520のUHD(2.7K)を撮ることが可能です。
価格も「PHANTOM 3 STANDARD」であれば6万5千円程度で購入可能なので、空撮初心者にも手が出しやすい価格となっています。
「Phantom 4 Pro」と比べても、運用限界高度は変わらず、最大飛行時間も5分短い約25分。
最大伝送距離は500メートルと短いので、プロ仕様までは望まないけど…トイドローンより本格的なものがいいという人に向いています。
Phantomシリーズはラインナップが豊富です。細かい機能やスペクが違うことも多いので、迷った時は価格で決めてしまうのもよいと思います。しかし、その細かい違いが人によっては大きく影響が出ることもあるので、気になる人は実店舗などで実際に見てから購入しましょう。