ドローンレースの様子を投稿した動画がネット上で人気です。
賞金も出るドローンレースに参加したり、レースで勝つにはどうすればいいのでしょうか?ドローンレースについて調べました!
ネット上でドローンのレース動画が人気に
ドローンを競わせる「ドローンレース」の動画がアップロードされ、ネット上で話題になっています。
ドローンレースは目視で操縦して競うタイプと、FPV(First Person View)というゴーグルや小型モニターでドローンからの映像を受信し、それを見ながら操縦して競うタイプがあります。
今話題になっているのはこのFPVレース。ドローンに搭載されたカメラの映像が臨場感たっぷりなのです。
これによってドローンレース自体の人気が高まりつつあり、世界各地で開催されるようになりました。
賞金も出る!国内外のドローンレース事情
ドローンレースには優勝者や入賞者に賞金が出ます。
その金額はいろいろですが、ドバイで開催されるドローンレース「World Drone Prix in Dubai」ではなんと賞金総額100万ドル(約1億2千万円弱)という衝撃的な賞金が提示されました。
なお、この大会で見事に100万ドルを手にしたのはなんとイギリス出身の15歳の少年。
チームで参加しているので彼は25万ドル(約2845万円)を獲得しました。
出場するための費用やトレーニング、ドローンのメンテナンス、チームで山分けすることを考えても、コンスタントにこれだけの賞金が出るレースが増えればドローンレースだけで食べていくことも可能かもしれません。
ちなみに日本国内でも賞金付きのレースが開催されています。初めて賞金が出たレースは2016年神戸のドローンレース。
FPVレース…1位5万円、2位2万円、3位2万円。
目視レース…1位3万円、2位2万円、3位1万円。
このようにレースによって賞金の額が異なります。さすがにドバイのように億単位の賞金が出るのはまれですが、ドローンレースによってドローンを普及させるための賞金付きレース開催が増えているのです。
ドローンレースに参加するには資格がいる?
賞金を夢見てドローンレースに参加する人は少なくありません。
しかしレース参加に資格は必要ないのでしょうか?
実は日本の場合FPVを使ったレース用のドローンを飛行する際にあるものが必要です。
それは「アマチュア無線免許」「総務省の無線機器技適マーク」です。
なぜこのような資格が必要なのかというと、映像通信に海外製品5.8GHzの周波数を使うからです。
なお、免許取得には10時間の講習と修了試験に合格することが必要です。
また総務省の無線機器技適マークは取得に「申請してから1ヶ月」程度時間がかかります。
思い立ってFVPのレースに出ようとしても、これらの資格取得を持っていなければ出られないので注意が必要です。
また、その他大会が年齢や身体的な部分での出場資格を定めている場合は当然ながら従う必要があります。気軽に参加できそうで意外と難しい側面があるので、レースを考える人は要項などをしっかりチェックしておきましょう。
ドローンレースで勝つための技術を磨こう!
ドローンレースに参加して勝つには操縦テクニックを磨く必要があります。
ここでは「FPVドローンレース」の練習方法を紹介します。
まずドローンレースの練習方法にはステップがあります。
・ステップ1
目視での基礎練習。上昇と下降、ホバリング、前進と後退、右旋回と左旋回、そしてヘッドインなどの基礎スキル訓練。
・ステップ2
FPVコンピューターでのシミュレーション
ステップ1の動作をFVPで行うためにシミュレーターを使っての訓練。ブレーキをかけたり障害物を避けたりの練習をします。
・ステップ3
「Horizon Mode」などを使った屋外でFPV練習。シミュレーターを使ったあとは屋外でステップ2の動作を訓練します。ここではドローン自体が勝手に水平飛行をしてくれる機体を使います。
・ステップ4
「Acro Mode」を使った屋外でのFPV練習。トップドローンレーサーたちが使っているのがこのドローンと言われています。世界を目指すならこれを操縦できなければいけません。
・ステップ5
高速飛行、アクロバティックの練習。ここまで来たら上級者。
これらの技術を身につけるには、手っ取り早くスクールに通う方法と、動画などを見て練習する方法があります。
他人に見てもらうとより良いアドバイスを貰えることもあるので、伸び悩んでいる人は一度プロに見てもらうのもひとつの手です。
ドローンレースは全国各地にどんどん広まっています。趣味としてドローンを楽しみたい人も、ドローンのプロフェッショナルになりたい人も、操縦技術を磨くという意味でレース参加にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。