ドローンが徐々に世間に拡がり始め、さまざまな分野での活躍も期待されています。建築現場もドローンが活躍できる場面の1つ。今回はドローンが建築現場でどのような活躍をするのかを解説していきます。
ドローンは建築現場でも活躍できる!
現在ドローンは世間に少しずつ浸透しています。ドローンは空の作業革命ともいわれており、さまざまな用途での活躍が期待されています。その中の1つが建築現場です。ドローンを導入することで、これまで人の手と大掛かりな設備を用いて行われていた作業を効率化させることが可能です。建築現場とひとえにいっても行う作業は複数にわかれます。ドローンの活躍が期待される場面は、
・風量測定
・橋梁調査
・進捗確認
・老朽インフラ点検
の4つが主な活躍シーンです。次の項目では、どのような形でドローンが利用されるのかを説明していきます。
風量測定でのドローンの活躍状況は?
建物に備えられている空調吹き出し口は通常、足場を用意しなければいけないため仮設置に多少の時間がかかり、1mの高さからの作業となるので危険も少なからずありました。この作業にドローンを導入すれば、上記の用意が必要なくなり、安全性の向上にも期待ができます。
さらに、ドローンの操縦は、オペレーターがカメラ画像から吹き出し口を指定するだけで、自動的にドローンが目標地点にアプローチするようになっているので、非常に簡単。そして、風量測定はドローンに搭載されているダクトに集め、ダクト内に設置されている風速計で測る集風型風量計を利用しています。
ダクトに風を集めることでドローンのプロペラによる影響を回避し、正確な測定を可能にしました。かかる時間これまで5分だったのが、1~2分程度に短縮されたという報告もあり、今後の活躍が期待されています。
橋梁調査ではどのように活躍する?
全国の橋は5年に1度の近接目視が義務付けられています。大きな橋を検査する際は、作下から足場を設置し点検するか、上からロープで作業員を吊るして行うかの2つの方法が適応されています。
しかし、これらの方法では危険が多くあり、足場の組み立てには時間が必要となり非効率です。ここまでの設備を用意しても、点検場所に近づいて小さなひび割れを探すのは困難です。
ドローンを橋梁調査で導入すれば、挙げた2つの方法を行う必要がなくなる上に、橋の下などを自由に行き来できるので、作業員が目視しづらい部分も確認が簡単に。難しかった作業を安全に効率よく行うにはドローンは最適なのですね。
進捗確認での具体的な使用例とは
建設現場で上空から進捗を確認する方法は、
・近くの高い建物から確認する
・高所作業車や空中撮影会社に頼る
の2パターンでした。近くの高い建物から確認する場合、建設現場付近のマンションやビルに頼まなければいけない上に、必ずしもベストな位置から確認できるわけではないのが欠点です。現場によっては高所の建物がないこともあります。その場合は、高所作業車や空中撮影会社に頼るのですが、費用がかかり来るタイミングが悪い場合もあります。
ドローンを導入すれば、ベストのポジションからの進捗確認を好きなタイミンで行うことができます。値段も空撮用ドローンだと20万円程度で高性能のものが手に入るので、費用も大きくかかりませんので、進捗確認には最適といえるでしょう。
老朽インフラ点検ではどう活躍する?
点検を人の手で行うには危険が伴ってきます。老朽化が進んでいるインフラを設備する場合は特に危険がついてきます。なるべく人の手で点検するのを避けるべきなのですが、これまでの方法では必ず最終的に人が直接目視しなければいけません。
さらに、安全確認のための時間も必要になるため、作業時間は長くなります。ドローンを導入すれば危険な所にわざわざ踏み込んで点検する必要がなくなるので、安全は向上します。最低限の安全確認で済むため、作業時間も大幅に短縮するのに期待が持てます。
現在、少しずつですが建築現場でもドローンが活躍しています。特に進捗確認などで活用している会社もあるとのこと。ただ、他の活躍シーンでは、まだドローンの技術が追いついていないこともあり導入は少ないのですが、今後増えていくと予想されます。ドローンの建築現場での活躍に注目しましょう。