ドローンを使った荷物配送についてご紹介していきます。
ドローンを使って荷物を配達する国やその特徴、日本内でもそれらは実現可能なのか、
また可能だとしたら、ドローン配送を実現するのに何をすべきかなども解説します。
続々と始まる!ドローン配送の試験導入
個人でドローンを飛ばしてみたり、ドローンを使って地上から撮れない写真を撮ってみたりとドローンには人それぞれの楽しみ方があります。
一方でドローンには、私たちの身の回りの生活を手助けする役割も担っています。
その役割の1つとして、ドローンを使った空輸サービスというものがあります。
ドローンを使った空輸サービスは英国で2016年12月に試験的に導入・運用され話題となりました。
またアメリカやニュージーランドでもそれに合わせて、一部地域でドローンによる配送を試験的にスタートしていきました。
ドローンを使っての配送方法とは?
そんな各国で行われ始めているドローン配送の主な流れは次の通りです。
まず消費者は、タブレットやスマートフォンといった電子端末を用いて商品を注文します。
注文された商品はドローンのアームに荷物を挟ませることによって、商品を注文された方のもとに運んでいきます。
ちなみにドローンが運べる荷物の重さもドローンごとに決まっており、ドローンが一度に運べる荷物の総重量はおおよそ2~2.3kgほどと言われています。
注文された商品は、配送センターから15分ほどで商品を購入した自宅に届けることも可能です。
また空輸サービスなどで用いられるドローンには決められたルートで配送するためのGPS機能が搭載されており、
商品購入者の自宅を見失わずに荷物を安全に早く運ぶことが出来ます。
日本でドローン配送は行われるようになる?
ここまで便利なドローン配送ですが、はたして日本では実装されるのでしょうか。
結論から言うと、ドローン配送自体は実はもうすでに国内でも一部で行われています。
と言うのも、日本では2016年5月頃に、ゴルフ場にいるプレイヤーの方々に向けて期間限定でドローンを使って特定のアイテムを届けるサービスを行っていました。
またこの期間限定で行ったドローン配送では墜落を未然に防ぐため、パラシュートを搭載するなど念入りなサービス内容が見え隠れしました。
これ以外にも離島を対象としてドローンのテストをしたりと、本格的なドローン配送実現に向けて水面下で動いている方も多いため、近い将来ドローン配送が現実となる日もそう遠くはなさそうです。
ドローン配送実現までに解決すべき課題
そんな国内外問わず、瞬時に配送を行うドローンの空輸サービスをより確かなものへとするために必要な課題も存在します。
それらは大きく分けて3つ。
まず1つ目に、ドローン本体が支えられる荷物の総重量の問題があります。
先ほども解説した通り、ドローンには荷物を一度に支えられる重さが設定されています。
そのためより大きい荷物を運ぶともなると、より大きなドローンが必要となり、それに合わせてドローンの燃料などを調整しなければなりません。
2つ目の課題としては、ドローン本体の墜落の問題です。
ドローンを使って物を運ぶ以上は、重さに耐えきれなくなって引き起こすドローンのトラブルにも目を向けなければなりません。
もしこの対策を疎かにすると大きな事故にも発展してしまうので、未然に防ぐためにもドローンを飛ばすルートはあらかじめ確認するようにしましょう。
最後の課題としては、ドローンに括りつけられた荷物の盗難の問題です。
ドローンはその性質上、既定ルートを飛び荷物の運搬をするので荷物の横取りも往々にして起こりうる出来事です。
最低でもこれら3つの課題をどうするかによって、今後のドローン配送の行方は大きく左右されることでしょう。
ドローンを使って荷物の運搬を行うこと自体は難しくないものの、荷物を安全に運ぶために考えるべき課題はまだまだ多いようですね。
これからドローン配送をより現実的なものへと変えていくためには、何を優先するかが重要なカギとなってくることでしょう。