現在、産業用として活用され始めたドローンですが、レジャーの分野における進出からも目が離せません。
今回は、知られざる[釣り]に活用されるドローンの実態ついて紹介しましょう。
ドローンで釣り業界が変革する!
米連邦航空局の予測によりますとおよそ5年後には、商用ドローンの機体総数は10倍にまで膨れ上がるとされています。
昨今、ホビー用ドローン市場は目まぐるしい発展を遂げ、様々なレジャー分野に進出してきており、
釣り業界におけるドローンの利用も例外ではありません。
まだ日本での実用化は先になる見通しですが、海外ではすでに釣り専用ドローンが開発されており、
業界への市場参入が本格化してきています。
近い将来、わが国でもドローンを使った釣りが実用化され、釣り業界が変革する日もそう遠くはないでしょう。
釣りにも応用できるドローンの価格帯
現在ではインターネットを利用した動画サイトからも釣りに利用されるドローンの映像を楽しむことができる時代になりました。
実際にドローンを使って釣りを楽しむ事を考えた場合、購入費というのは大きな問題ですが、
今では安価なものから高価な物まで様々なものがあり、釣りに利用できるドローンを購入するのもそう難しいことではありません。
釣りに応用できるドローンの価格帯を考えてみますと大きく分けて3つに分類する事ができます。
まず1つ目が[ホビー用]ドローンです。価格は安価で初心者でも購入しやすく、数千円の出費で手に入れることができます。
また、中・上級者向けのドローンである[パーソナル用]は価格は10万円を超えるものが多いですが、
高性能な撮影機能を有しクオリティーの高い機体として注目を集めています。
さらに3つ目として[プロ用]ドローンが挙げられますがこれはかなりの大型機体の為、
産業用目的で使う際に限られるでしょう。今後、インターネットの釣り動画から得られる情報を元にドローンの価格帯を絞り込む事は、
最も有効な手段として重宝されるでしょう。
釣り専用ドローン[パワーレイ]
イギリスのドローン開発会社[Power Vision]社が今年、発売予定の釣り専用ドローン[パワーレイ]。
価格帯や発売日はまだ未定ですが、アジア圏の販売も視野に入れています。
流線型をしたその機体は水中をまるで魚のアンコウの様に潜り、先端部に仕掛けられたエサを集魚効果のあるLEDライトで照らし、
魚を引っ掛ける機能が搭載されています。
魚が掛かった後は釣り人の手によって引き上げるシステムとなっていますが、
このドローンが普及すれば近未来の釣りが実現する事になり、釣りそのものが[ロボットで釣る]という画期的な進化につながります。
世界の釣り業界を変えてしまうほどのドローンであることに注目が集まっています。
釣り専用ドローン[フィッシングマスター]
釣り好きにはたまらない一風変わった釣り専用ドローンが、台湾のドローン開発会社から販売されています。
[TT Robotics]社が開発したこの釣り専用ドローン[フィッシングマスター]は、
内蔵する仕掛け展開システムにより、ルアーや生餌など700gまでなら何でもドローンに引っ掛けておく事ができ、
狙ったポイントまで移動して水中に落とすことが可能な画期的なドローンとして実用化されました。
行動範囲も1kmをカバーできるなど、離れたポイントに餌を落とすことができる為、
今後の需要が見込まれています。価格などは不明ですが将来的な日本での販売もありうるでしょう。]
航空法から考えるドローンの業界参入予測
2015年12月に改正航空法が施工され、ドローンの飛行に対しての法整備が行われましたが、
釣り業界に参入する上での障壁は低いように見受けられます。
主なものとして地上から150m以上の空域の飛行制限、人や建物との間に一定の距離を保って飛行させること、
市街地や都市部など人口密集地域での飛行禁止といった事が定められておりますが、
海や川など比較的広い人の居ない区域であればこれらの事を考慮しながら許可なく飛行させることが可能です。
また、無人航空機から物を投下してはいけないという記載がありますが、釣りそのものにドローンを用いるのではなく、
釣り場の撮影など情報収集の為にドローンを飛行させることは可能です。
実際、この法律が施工されて以来、多くの個人や企業からこれらの地域で飛行させるための許可申請がされています。
今後、釣りに限らずドローンの商用利用が増えてくれば法律自体もまた変化していくので、業界参入の余地は大いにあると言えるでしょう。
いかがでしたか?すでに世界中で釣りにおけるドローンの実用化が始まっています。
日本でも近い将来、当たり前の様にドローンを片手に釣りをしている日が来るかもしれません。
今回の記事が多くの釣りファンの参考になればこれほど嬉しい事はありません。