ドローンが空撮で撮影した写真のSNSサイト、「ドローンスタグラム」。
そのサイトが世界各国へ募集をかけ、ナショナルジオグラフィックと共同主催で2014年から開催している、
ドローン写真の国際大会に迫りました。
ドローン撮影動画は何がスゴイのか
2016年度、世界28か国から5900点に上る作品が応募されたドローンスタグラムの世界大会。
2014年から開催されているこの大会では、「旅行」「スポーツ・アドベンチャー」「自然と野生動物」等で部門分けしており、
それぞれの部門で、ドローンならではの視点から撮影された、ユニークで素晴らしい作品が受賞をしています。
ドローンが撮影した写真や動画には、地上から決して撮影することが出来ない臨場感やダイナミズムがあります。
これまで空撮といえば、小型の飛行機やヘリコプターを使って撮影することが一般的でした。
ドローンの空撮写真や動画が、ヘリコプターなどの空撮と違うのは「高度」です。
ヘリコプターなどでは、近づくことが難しかった火山の火口付近など
危険な場所・低い高度で撮影されたドローンの空撮写真や動画のすごいところはこの部分。
これまでの視点を超えた、新しい角度からのオリジナリティあふれた美しいものへと仕上がるのです。
ドローンが撮影した美しい写真の数々
ドローンスタグラムの世界大会へ寄せられた作品は、
スポーツ写真一枚を取っても通常撮影されたものとの違いは一目瞭然。
ドローンで空撮された写真は、選手たちの影すら躍動感あふれる角度から撮影し、その迫力に圧倒させられます。
サッカーの試合写真も、ドローンでしか撮影することが出来ない角度から撮影し、
競技場が浮かび上がったようなフォルムの一枚に変化させています。
様々な角度から撮影した、美しいたち写真はまさに絶景。
空からしか見られない、美しい数々の寄せられた作品は、各部門で優秀作品を競い表彰されます。
ドローンの芸術分野での活躍にますます期待
SNSから波及して、ついに世界大会まで開催されたドローンによる空撮写真。
写真や動画にとどまらず、ドローンは新たに様々な芸術分野での活躍を始めています。
パソコンプロセッサの有名メーカー「intel」が2016年に発表したドローン「Shooting Star」は、
わずか280gの重量にも関わらず、その機体に埋め込まれたLEDが
40億を超える色の組み合わせが可能な構造となっています。
intelは、一度に500機ものShooting Starを飛行させる「光のデモンストレーション」を行い、
ギネスの記録を塗り替えました。
光を帯びて空中に舞う500機のドローン。その美しさは芸術そのものです。
intelのドローンShooting Starは、今後大規模なイベントやショーなどで活用されていくことに期待されています。
このほかにもドローンが絵を描くことに成功した事例などが報告されています。
ドローンへ描画プログラミングを導入し、ドローンの先に「点」を打つ筆を持たせ、
1点1点打たせてドローンが描いたドットアート。このような事例が数々、インターネット上で発表されています。
今までドローンは、軍事用途や産業用途・人員不足を補うための活用をされていくことばかりに
大きくフォーカスされ続けていました。
芸術部門でも活躍を見せ始めたドローン。
今後芸術部門でのドローンの活躍に、目が離せない状況へ変化しつつあります。
ドローンスタグラムの世界大会についてご紹介しました。
SNSから波及した大会にも関わらず、出品される作品のクオリティには、目を見張るばかりです。
始まったばかりの新しい世界大会ですが、ドローンが芸術分野で活用されていくため、
架け橋となりえる世界大会なのではないでしょうか。