釣りには水中ドローンが活躍する!?法律やおすすめの水中ドローンも

更新日: 2023.05.31 公開日: 2022.01.06
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「ドローン」といえば、趣味・産業目的ともに様々な分野で活用される例が増えています。

空中を自在に飛び回るイメージの強いドローンですが、中には水中の移動や撮影も可能な小型無人機「水中ドローン」と呼ばれる機体も存在します。

そんな水中ドローンは海や川での魚釣りにも活躍するとして、近年注目を集めているのです。

そこで今回は、以下のポイントについて詳しく解説いたします。

水中ドローンを用いた釣りに興味のある方は、是非参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • 釣りに水中ドローンを使うメリット
  • ドローンを使った釣りに関わる法律
  • 釣りにおすすめの水中ドローン
目次

水中ドローンを釣りで活用するメリット

釣りに水中ドローンを取り入れるメリットとして、以下2つのポイントを挙げることができます。

魚群を見つけながら餌を撒ける

ほとんどの水中ドローンにはカメラが搭載されているため、操縦しながら水中の様子をリアルタイムでモニタリングすることが可能です。

水中ドローンを魚群探知機の代わりにして魚が集中しているスポットを素早く見つけることができるため、釣りの効率性も向上します。

魚群探知機搭載のドローンなら効率的に魚の群れを探せる

釣りに水中ドローンを活用する場合、搭載されている機能に注目することをおすすめします。

水中ドローンの中には魚群探知機能が搭載されている機種もあり、センサーを使用して魚群の位置や水中の環境といった情報をリアルタイムで把握することが可能です。

給餌機能や釣り糸や釣竿の積載に対応している釣りに特化した機種であれば、さらに心強いパートナーとして活躍してくれることでしょう。

水中ドローンでないドローンで投げ釣り(遠投)の活用法も

魚群探知機能や給餌機能が搭載されている機種も出回っている水中ドローンは釣りに活用しやすいものですが、空中を飛行するドローンも投げ釣りの際に用いる例もあります。

釣竿を用いる従来の方法では餌を落とすことができる距離に限りがありました。

しかし自在に空中を移動できるドローンであれば、船を出さずとも遠距離に餌を落として魚を釣ることができるのです。

実際にサメやマグロを釣ったユーザーも

ドローンによる投げ釣りで本当に成果が出るのか?と疑問に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

海外ではドローンを使った釣りが日本国内よりも普及しており、サメやマグロといった大物を釣り上げている例も実在します。

マグロの場合は投げ釣りの際もドローンに搭載されたカメラで水上のリアルタイム映像を確認し、魚影を見つけたらピンポイントで餌を落とすという方法で釣りあげられました。

その様子を捉えた動画はYouTubeにて公開されているため、興味のある方は是非チェックしてみてください。

ドローンを釣りで活用する場合、法律はどうなっている?

釣りにドローンを使う場合、法律に抵触することはないのでしょうか。

この疑問点については、「釣りにどのようなドローンを使用するのか」によって答えが異なります。

水中ドローンは現時点で規制はほとんどない

水中ドローンにおいては法律上で明確な規制が設けられているわけではありません。

「国家資格を取得する必要がある」「特定の場所や方法で水中ドローンを操縦してはならない」などのルールがないため、お子さまやドローン初心者の方も気軽に楽しむことができます。

ただし、水中ドローンの操縦士資格そのものは存在します。

民間資格のため取得は任意となりますが、水中ドローンを操縦するうえで把握しておくべき機体の知識や操縦方法などを学ぶことができます。

ビジネスとして水中ドローンを活用する方はおすすめです。

今後、港則法や海上交通安全法などが関わってくる可能性がある

水中ドローンの操縦そのものを規制する法律がないとはいえ、港や海上で水中ドローンを操縦する場合は「港則法」や「海上交通安全法」という法律に注意しなければなりません。

上記の法律は、港で行う作業や船舶の交通における保安を目的に制定されています。

これらの安全に影響が及ぶ恐れのある行為に関しては、海上保安庁などに許可を得なければなりません。

水中ドローンの操縦も許可が必要な行為に該当する可能性もゼロとは断言できないため、予め問い合わせておいた方が無難です。

とはいえ、今後水中ドローンの普及が拡大していけば港則法や海上交通安全法にて、水中ドローンの使用を明確に制限する法律が制定される可能性もあります。

水中ドローンの社会的動向は、今後も注意深くチェックしていくことをおすすめします。

ドローンで上空から投げ釣りをする場合は「航空法」などに注意

空中を飛行するドローンに関しては、「航空法」や「小型無人機等飛行禁止法」により飛行場所や飛行方法が制限されています。

ドローンを使って投げ釣りを行う場合、航空法にて規制対象となっている「物件投下」という飛行方法に該当するため注意が必要です。

また、国土交通省によりドローンの飛行ルールがまとめられた「航空局標準マニュアル」ではドローンで物を吊り下げるという行為も制限されています。

ただし上記のような行為に該当するドローンの投げ釣りも、国土交通省へ飛行許可申請を行うことで実施できる場合があります。

釣りに最適な水中ドローン5選

最後に、釣りの活用におすすめしたい水中ドローンを5つご紹介いたします。

①PowerDolphin

出典:https://www.powervision.me/jp/product/powerdolphin/

独自の4Kダブルジョイント式可動カメラが搭載されており、十分な撮影性能はもちろんのこと魚群探知機や釣り針・餌を投入する機能も備えています。

好きな方向へ自由に操作できる「ノーマルモード」の他、一定の速度で巡航する「巡航モード」、「水中撮影モード」と合計3つの操作モードに切り替え可能です。

さらに「Vision+アプリ」と併用すれば、水域の水中地形図を自動的にスキャンして正確な水中データを取得することもできます。

趣味としての釣りはもちろん、様々な分野でのビジネス活用にもおすすめな水中ドローンです。

②QYSEA FIFISH V6

出典:https://www.qysea.com/jp/products/fifish-v6/

360°あらゆる方向へ自在に移動できる、高い機動性を備えた全方向推移動型水中ドローンです。

独自のスラスターを配置することで、広範囲にわたり探索・撮影をすることができます。

100mまで潜水可能な他、調光可能なLEDライトも搭載しているため光の届かない深部も容易に撮影可能です。

FPVゴーグルにも対応しており、ヘッドトラッキング機能により頭を動かすだけで機体を方向転換させられるという点も特徴と言えます。

③ROBOSEA BIKI

出典:https://www.yodobashi.com/product/100000001004045172/

魚の形をした可愛らしい見た目が特徴的な水中ドローンです。

フォルムだけでなく魚そっくりの泳ぎ方をするため、水中の魚を驚かせることなく自然に群れへ溶け込みながら映像を撮影することができます。

潜水可能な深度は60mで4Kカメラを搭載しており、機体性能も申し分ありません。

付属のリモコンだけでなく、専用アプリをインストールしたスマホから操作することも可能です。

コンパクトで持ち運びしやすく気軽に操作できる水中ドローンのため、お子さまと釣りを楽しむ際にもおすすめします。

④GLADIUS MINI

出典:https://www.chasing.com/jp/gladius-mini.html

5基のスラスターを搭載した水中ドローンで、秒速2mで進むという機動力を備えています。

水深100mまで潜水可能ですが、「水深ロックモード」により任意の水深を保ったままホバリングさせることもできます。

機体の角度を固定する機能も搭載しているため、ブレずに安定した水中映像をモニタリングできる優れものです。

コントローラーに接続したスマホだけでなく、自宅のテレビや動画投稿サイトでもリアルタイム映像を伝送できるため利用シーンの幅がぐっとひろがります。

⑤YoucanRobot BWSpace

ホバリングや自動方向修正、自動調光機能など豊富な機能を搭載しており、国産メーカーの4Kカメラと併せてハイクオリティな水中映像を撮影することができる水中ドローンです。

カメラは2倍・4倍・6倍ズームが可能で、遠距離でも鮮明に魚の姿を捉えることができます。

専用アプリをインストールすれば、スマホからリアルタイムの水中映像をモニタリングすることも可能です。

コンパクトで持ち運びがしやすい形状も魅力と言えます。

まとめ

水中を自由自在に移動するドローンは、魚釣りのサポートアイテムとして大いに活躍してくれるツールです。

現時点では、水中ドローンの操縦に関する法規制は定められていないため、チャレンジしてみようと考えている人も多いと思います。

ですが、安全を確保するためにも、実際に釣りを行う際に使用する場合は海上保安庁や河川事務所などの関係機関へ問い合わせることをおすすめします。

空中ドローンによる投げ釣りは、航空法などにより規制されている飛行方法に該当するため許可申請を行いましょう。

法律やマナーに十分注意しながら、ドローンを使い、従来とは一味違う釣りを楽しんでみてください。

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