迫力の映像!イベント中継へのドローン活用

更新日: 2017.04.29 公開日: 2017.04.29
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ドローンによる撮影は、さまざまな場面での中継にも活用されています。ここでは、ドローンを使って中継を行った例を3つ挙げ、その試みの詳しい内容や、ドローンを使うことのメリットなどについて説明していきます。

目次

臨場感たっぷり!ドローンでのスポーツ中継

臨場感たっぷり!ドローンでのスポーツ中継
ドローンによる撮影は、スポーツの分野においても注目が集まっています。特に、2017年4月8日に行われたサッカーの試合(川崎VS甲府)において、ドローンによるスポーツ中継が行われました。当日使用された機体は、DJIの「Inspire2」でした。操縦もDJIのドローンパイロットが行い、徹底した安全管理の元、ドローンによる撮影が行われたのです。選手が入場するシーンや、試合中のスタジアムの様子などの映像が、ドローンによって空撮されました。Jリーグの公式戦でドローンによる撮影が行われたのはこれが初めてとなります。試合を見ている人に、今までと違った角度からの映像を提供できるというメリットがあるのはもちろんのこと、俯瞰の映像が見られることは、選手にとってもいい点があります。それは、選手が自分たちの動きについて、より詳細にチェックすることができるということです。実際に、ドローンによる撮影映像を技術の向上のために使っている例はあるようです。より高いレベルを目指すスポーツ選手にとってもドローンは画期的な存在であるということが分かりますね。今後は、現場での課題を克服していきながら、もっと幅広くドローンによるスポーツ中継が行われることが考えられます。

WRCでもイベント中継にドローンを活用

WRCでもイベント中継にドローンを活用
世界ラリー選手権(WRC)でもドローンの撮影が活用されています。WRC では2016年度より、全ての試合においてドローンによる撮影を中継に使うことを決めました。それにより、世界的にも有名なドローンメーカーであるDJIと契約を結びました。ドローンの映像は、レースの迫力を伝えるのに十分なものでした。その臨場感や迫力はこれまでより数段アップしたと感じる人も多いのではないでしょうか。また、映像の質だけでなく、経費の削減にもドローンは貢献しています。これまでレースの撮影は、ヘリコプターなどにより行われてきました。しかしドローンはそれに比べて撮影にかかる費用を抑えることができると考えられているのです。このようにレース中継においてもドローンによる撮影は、メリットがたくさんあります。中継を見ている人々にとっても、テレビで臨場感たっぷりの映像を楽しむことができるというのは喜ばしいことで、歓迎されるでしょう。ドローンによってもたらされるこうした相乗効果は、なにもWRCのレース中継に限ったことではありません。さまざまな分野でこうしたドローンの持つ魅力は注目されていくことでしょう。

エボルタチャレンジをドローンで追う

エボルタチャレンジをドローンで追う
もう1つ、ドローンを使った生中継が行われたのが「エボルタ世界最長距離有人飛行チャレンジ」です。これは、パナソニックの乾電池である「エボルタ」を使ってギネス記録に挑むという企画の中の1つのイベントです。2008年から年に1回のペースで行われている定番行事でもあります。2016年は、エボルタを動力源として、有人飛行機で10km以上の飛行に挑戦するというものでした。この挑戦の生中継にドローンが使われたのです。ドローンで空撮したこのチャレンジの模様をニコニコ生放送で人々に届けようという試みです。有人飛行機の挑戦は残念な結果でしたが、ドローンによる生中継は成功しました。

ドローンならではの視点で撮られた映像は、物事の違った見方を私たちに教えてくれるものでもあります。中継に活用することで、多くの人がドローンの魅力に触れることができると共に、ドローンの新たな可能性を探ることにもつながることでしょう。

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