絶滅のおそれがあるミズアオイの生息調査が被災地、岩手県大槌町で行われました。
現場は津波で壊滅し、現在は復興工事中のため、ドローンを使って上空からミズアオイの生息状況を調べました。ドローンを使って調査したのは、NPO法人「日本ビオトープ協会」と大槌町、そして環境教育活動を続ける「三陸自然学校大槌」。旧市街地の一角で水がたまりができ湿地帯になった場所で、およそ20株のミズアオイが確認されたとのことです。
昔は水田雑草としてよく見られたミズアオイですが、水路の改修や除草剤の使用等によって生息環境が悪化。現在は絶滅の危機にあると言われています。
一帯のミズアオイは震災翌年の2012年夏に確認され、津波で掘り起こされ発芽したそう。陸前高田市にも同種のミズアオイが生息していましたが、盛り土されたため、現在は大槌町しか残っていません。
復興後の大槌町でも希少なミズアオイが見られるように、また「まちづくりにも生かしたい」と関係者は思いを語っていました。