人間の仕事の肩代わりをしてくれるドローンを、さながら縁の下の力持ち、あるいは歌舞伎の黒子のような「影の存在」と感じる人もいるようだ。
しかし、実際はドローン自身もきらびやかに主役となることができる。
それを証明するのが、テーマパークのドローンを使ってのショーである。
(※画像はイメージ)
すでにユニバーサル・スタジオ・ジャパンのホリデーショーにて、ドローンが利用されたことをご記憶の方もいるかもしれない。
だが、やはりテーマパークの巨人であるディズニーリゾートがドローンの利用を始めたことは、ドローン業界にとって福音となったはずである。
米フロリダ州オーランドにあるウォルトディズニーワールドリゾートでは、すでに2016年の11月20日からドローンを使ったショーが開始されている。
夜空に舞う複数のドローンが、「ドローン花火」と呼ばれる鮮やかな天空ショーを繰り広げており、2017年1月8日まで開催される予定だ。
このショー用ドローン、名前を「シューティングスター」と言い、ウォルト・ディズニーがインテルと手を組み開発された。
その美しさからリゾートに訪れたキャストたちの目を釘付けにしているようだが、きらびやかな発光だけがシューティングスターの魅力ではない。
むしろ注目すべきは「シューティングスター」の見せる群れでの飛行、その技術力である。
複数のドローンが同じ向きに、同じ速度で自律飛行ができる――この技術はエンターテイメントの分野だけではなく、災害救助や農業用にも流用ができるはずだ。
「シューティングスター」は、群衆飛行の今後の可能性を予感させる「流星」となったというわけである。