ドローンにAI(人工知能)を搭載 無人探索システムの開発・実用化へ 東京大学との共同研究開発(人工知能搭載ドローン)について、Skyrobot Incがプレスリリースを配信いたしました。

更新日: 2016.05.20 公開日: 2016.05.20
img
目次

ドローンに AI(人工知能)を搭載 無人探索システムの開発・実用化へ

〜   東京大学と共同研究を開始  〜

 

産業用ドローンの開発・販売を手掛ける株式会社スカイロボット(本社:東京都中央区、代表取締役 社長:貝應(かいおう)   大介)は、東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻の知能工学研究室

(堀・矢入研究室)と共同で「人工知能技術の一つである確率推論技術を応用した探索アルゴリズムの 研究開発」に着手します。

 

この共同研究は、人工知能のひとつである確率推論の技術を応用し、複数のドローンが受信した位置 情報から人工知能による情報処理によって、探索対象者の正確な位置情報を高い精度で導き出す、探索 アルゴリズムを確立するものです。

当社が持つ GPS に依存しない探索システムと共にドローンなどの移動体に搭載することによって、災 害時や遭難時における行方不明者の探索、人命救助への実用化を目指します。さらに、将来的には警備 システムへの応用も期待されています。

 

矢入健久准教授(東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻)は、今回の共同研究に関して「確 率推論に基づく効率的なアルゴリズムが確立されることによって、遭難者救助へ大きな貢献が期待され る」としています。

当社はこれからも、ロボットやドローンがいかに人を助けることが出来るかという企業スローガン「We Robots Help Human」(私たちロボットは人を助けます)に基づき、様々なソリューションやサービスを 展開してまいります。

 

知能工学研究室(堀・矢入研究室)について 知能工学研究室では、機械の知能と人間の知能の両方について研究を行っています。宇宙空間などで

は、機械が自分で状況を判断し自律的に動作することが望まれます。そのための人工知能、機械学習、 確率推論、知能ロボティクスなどについて研究を行っています。一方で、人間の知能を考える時には、 人間の知能を機械で置き換えるのではなく、人間が知的能力を最大限に発揮するための道具として機械 は何をできるのかを考えることも重要です。そこで、創造活動を支援する人間機械系などについての研 究を行っています。

 

堀浩一教授プロフィール

1956 年生。1979 年東京大学工学部電子工学科卒業。 1984 年同大学院博士課程修了。工学博士。 1984 年国立大学共同利用機関国文学研究資料館助手。 1986 年同助教授。1988 年東京大学先端科学技術研究 センター助教授。 1997 年東京大学大学院工学系研究科教授、現在に至る。

この間、1989 年9月-1990 年1月仏国コンピエーニュ大学客員助教授。現在、工学系研究科航空宇 宙工学専攻に所属。 2015 年より東京大学附属図書館副館長を兼務。

人工知能を中心とした情報処理システムの基礎から応用にわたる広範囲の研究・教育に   従事。 電子

 

情報通信学会、情報処理学会、人工知能学会、日本ソフトウェア科学会、日本認知 科学会、IEEE、ACM、 各会員。 2008 年-2010 年人工知能学会会長。2010 年より人工知能学会顧問。

 

■    矢入健久準教授プロフィール

1971 年生まれ。1994 年東京大学工学部航空学科卒(宇宙工学コース)。1996 年同大学院工学系研究科 修士課程修了。1999 年同博士課程修了。博士(工)。同大学先端科学技術研究センター助手、講師、准 教授を経て、現在は同大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻准教授。専門は機械学習・確率推論お よびそれらの航空宇宙分野への応用。人工知能、具体的には、機械学習および確率的推論、その航空宇 宙システム等への応用について研究を行っており、特に人工衛星等の大規模システムの異常検知手法や 移動ロボットの自己位置・環境認識・地図学習などを専門としている。

利用目的からドローンに
ついて知る