近年ますます発展を見せているドローン産業。世界中のドローンメーカーは数十社ある中で、全体の約8割のシェアを占めている3つのメーカーをご紹介していきます。
ドローンシェア TOP3メーカー
世界中で約8割のドローン市場シェアを占めている3つのメーカーがあります。
中国の「DJI」、フランスの「Parrot」、そしてアメリカの「3D Robotics」です。
通称、世界三大ドローンメーカーと呼ばれ、これからのドローン産業を牽引していく
リーダー的存在となっています。世界のドローン産業を担う三大メーカー。
開発・製造しているドローンにはそれぞれ人気となる秘密がありました。各三社のドローンの特徴について解説します。
【DJI】が製造するドローンの特徴
中国のドローンメーカー【DJI】。創業からわずか10年足らずでドローン世界市場シェア7割を占めている世界最大のメーカーです。中国のシンセンに拠点を置き、元はヘリコプターなどの制御システムを製作していた企業でした。カメラのブレを防止する「ジンバル」調査を発端にマルチコプター→ドローン開発へと舵取り取りを変化させ、ドローンシェア世界ナンバー1企業へと成長していきました。ドローン業界のi-phoneともいわれる「Phantom」シリーズが人気を博したことと、開発スピードが早いことが、価格・性能・サイズなどのコストパフォーマンスを安定させ、他メーカーに追従を許さずに1位の座を守り続けています。
人気のPhantomシリーズは、中型機ドローンでも飛行の安定性から空撮事業にも使われるなど、本格的な空撮を楽しむことができます。現在はシリーズ4まで発売され、手軽に持ち運びが出来ることも人気の理由となっています。
【Parrot】ドローンの特徴
【ドローンブームの立役者】といわれていParrot。元は、通信機器事業を手掛けていましたが、ドローン開発部門を立ち上げ、【AR.Drone】を発表しドローン市場シェアで人気を博しました。
AR.Droneはそのデザイン性やスマホ・タブレットで操作できる利便性から、世界中で大ヒット。「誰でも楽しく飛行を楽しむ」をコンセプトに、コンパクトなデザインで初心者や子供でも安全に利用できる【Mambo】や、他のドローンよりも飛行時間が長く空中に投げるだけで離陸する【Disco】など、新しい製品を続々と発表し続け、ドローンユーザーから多くの支持を受けています。【AR.Drone】の後継機種である【Bebop】は、おしゃれなデザインに加え操作性もアップしています。飛行時間は約25分で、1400万画素のカメラと8GBのフラッシュメモリが内臓されています。
【3DRobotics】 ドローンの特徴
DJIやParrotと比較すると知名度は低めですが、オープンソースでのソフトウェア開発とGoproとの連携をもつドローンを製造している、3Drobotics。
ソースコードを公開し、世界中の人たちがソフトウェアの開発に携わることで、飛行制御のプログラム改良などを進めていくメリットを重視しています。
また、今後市場シェア上昇の兆しが注目されている、ウェアラブルのカメラメーカー【Gopro】との連携も大きな魅力のひとつです。
ドローンはその多くがカメラ内蔵となっていますが、3DRoboticsのドローンはGoproを搭載するために製造されており、拡張性がある設計となっています。
ドローン産業は日々躍進をし、そのスピードは目まぐるしいものがあります。
AmazonやGoogleなどの大手企業もドローン開発に力を入れ始め、期待が寄せられている中、今後世界シェア三大メーカーが入れ替わる可能性も秘めているのです。
新規参入企業にも負けない、新商品の開発と製造を今後も期待したいものです。