世界は10兆円市場へ!ドローン日本市場の今後を予測

更新日: 2017.04.28 公開日: 2017.04.28
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近年世界中で大きな成長を見せているドローン産業。日本でも様々な業種で取り入れることが始まっています。日本市場におけるドローン産業の今と今後の予測をまとめました。

目次

日本のドローン市場、今はどうなっている?

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日本国内におけるドローン市場規模は、2016年400億円を超え、2021年までに1670億円規模へ成長すると予測されています。2016年のドローン市場をカテゴリごとに分類した【株式会社MM総研】の調査によると、ドローン本体を販売したりする「機体」が12.5%、地図情報や飛行の管制システムなどを提供する「飛行支援サービス」が3.8%、ドローンを利用し空撮や測量などのサービス「活用ソリューション」が46.8%他、ドローンの保守点検や保険など「関連サービス」が36.9%という結果が出ています。その中でも今後大幅に成長するカテゴリに挙げられているのが、「活用ソリューション」の分野で、2021年までに700億円を超える規模へ成長すると見込まれています。

日本がドローンを取り入れるのはこんな業種

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活用ソリューションの中でも大きな期待がされているのが、「災害・事故など緊急時における危険個所把握」です。無人で狭い場所でも空撮や物資を運ぶことができるドローンの特性を最大限に活かし、人が入ることのできない危険領域の状況把握や、災害で狭い場所に閉じ込められた人へ、救援物資を運ぶなどの活用に関心と期待が高まっています。

世界の内戦が起きている地域でも、ドローンにより人が立ち入ることが出来ない危険地域の空撮を行い、戦争の惨状をメディアを通して配信するなど行われています。

地震や災害に多く見舞われている昨今の日本でも、近い将来起こり得る災害対策での活用として、ドローンは大きな貢献をすることが期待されています。

ドローン活用予測と日本経済に与える効果

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現在、日本でのドローン活用は大きく分けて【個人】【公共】【ビジネス】の3パターンで利用されています。

近い将来ありとあらゆる業界で活用されることへの期待と関心が高まる中、今後の活用を【公共】と【ビジネス】の観点から3つの事業をあげてみました。

①ドローンカメラマン<それに伴う撮影オペレーター>・・・現在もメディアや広告向け空撮で幅広く活用されている中、今後ますます需要が高まると予測されます。兵庫県のタクシー会社がドローンを活用した空撮サービスも話題となり、様々な分野の業種が空撮事業を取り入れていく可能性があります。空撮サービスを開始した鳴門タクシー<兵庫県南あわじ市>は、ドローンで取った空撮映像を施設や企業に販売し、観光誘致の取り組みを始めました。観光客が増加すれば、タクシー客も増えるというビジネスチャンスをドローンを活用して見出しています。
②ドローン航空管制事業・・・現在ドローンの航空管制に伴う法整備はまだ未完成ですが、今後ドローン産業発展に伴い法整備管理の後は管制事業の発展が大きくなる可能性があります。
③高齢化社会に伴う介護事業への参入・・・これから日本はますます高齢化社会へと突入していきます。ドローンを利用した独り暮らしの高齢者向け宅配サービスや、遠隔地で住む高齢の両親の様子をドローンでリアルタイムに撮影して確認できるサービスなど、介護事業へ参入する可能性も予測されます。

日本におけるドローン市場でビジネスチャンスが拡大する中、安全性やプライバシー問題などの課題も残されています。課題を超えた後には、更に躍進するドローンの未来が待っている可能性が秘められています。今後の日本を担うと予測されている【ドローン産業】。益々の経済効果と暮らしに役立つ活用に期待が高まっています。

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