災害やインフラ工事の現場調査でドローンを積極的に活用するため、滋賀県が独自のマニュアルを作成し、
実技などの試験で操縦資格を認定する免許制度の運用を開始しました。
その名も、「びわコプター」です!
ドローンの独自の免許制度は、国の機関や民間企業などで導入が進んでいますが、都道府県レベルでは初めてとのことです。
県土木交通部は2015年度にドローンを1機購入し、災害調査や広報用写真の撮影、インフラ点検などで150回以上のフライトを行い、有効性を確認しました。2016年度はドローンをさらに4機増やすとともに、6月にマニュアルを策定。
そして、6〜7月に県職員を対象に講習や試験を行い、合格した63人を操縦者として認定しました。
講習では、基本的な飛行ルールを定めた改正航空法や県独自のマニュアル、機体の構造や操縦方法などを説明します。
そして、試験は、講習内容を確認する筆記試験と、定められたコースを安全に飛ばす実技試験の2種類があります。
講習を受けて筆記試験と実技試験に合格すれば、ライセンスが与えられます。「S」、「A」、「B」の3つのランクがあり、実技の時間に応じてランクが上がるという仕組みになっています。
県では、ドローンに関して、通常、立ち入りが困難な場所でも上空から撮影できる特性を生かし、
災害状況の早期把握のほか、インフラ点検や事業予定地の調査など、多岐にわたる用途での活用をめざすとのことです。
「びわコプター」の知名度も上がるといいですね。
<出典>
・産経デジタル「「ドローン操縦者」自治体が育成へ…独自のライセンス制度設け災害時の調査に活用 滋賀」(2016年9月22日掲載)(URL: http://www.sankei.com/west/news/160922/wst1609220036-n1.html)
・毎日新聞のニュースサイト「操縦に独自免許制 滋賀県「びわコプター」(2016年9月19日掲載)」
(URL: http://mainichi.jp/articles/20160919/k00/00e/040/184000c)