ドローンパイロットになるために前もって知っておきたいこと

更新日: 2017.04.26 公開日: 2017.04.26
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話題の職業となっているドローンパイロットを志す方も多いに違いありませんが、プロとして活躍するのは容易なことではないようです。そこで、ドローンを操作する資格の有無や操縦技術を習得する方法についてご紹介します。

目次

ドローンパイロットに資格は要らない

ドローンパイロットに資格は要らない
ドローンパイロットになろうとする方にとって気になる資格ですが、実を言うと、ドローンパイロットという資格は現時点では存在しません。エリアや時間帯などを制限する改正航空法というルールが設けられており、それにさえ則っていれば、だれでもすぐにドローンパイロットになれるというわけです。
ただし、ドローンに関連した資格がないわけではありません。「第三級陸上特殊無線技士」はそのひとつで、無線機器を取り扱うための国家資格です。これはたとえば、タクシー会社などで、基地局から無線連絡によって指示を出す際に必要な資格。広範囲に飛ばすには、ドローンには高い通信性能のある無線機能が求められます。安全確保の観点から、ドローンを飛ばす上で、いずれこの「第三級陸上特殊無線技士」を有することが必要になると言われています。

ドローン操縦技術を学べる場所は?

ドローン操縦技術を学べる場所は_
ドローンパイロットに資格はありませんが、安全にドローンを飛ばす上で、ドローン操縦技術を身につけることは欠かせません。手っ取り早く操縦技術を習得するのに便利なのが、ドローンスクールと呼ばれるものです。
公的な存在ではないため、卒業して認定書を得たとしても、たとえば国家資格のように、就職に有利に働くようなことは少ないかもしれませんが、カリキュラムがきちんと整備されていますので、無駄を省いて必要なことだけを学びたいと考えている方には有用なはずです。その一部をご紹介しましょう。

ドローンスクールジャパン(株式会社スカイロボット)
神奈川県高座郡にあります。日本最大の屋内練習場を完備しているのが最大の特徴で、その他にも、ドローンを分解し、組み立てるという、他にはないプロフェッショナルな技能をも身につけることができます。

FUTABAドローンスクール(双葉電子工業株式会社)
所在地は千葉県長生郡です。電子機器やラジコン機器などを製作している企業が母体となっており、信頼がおけます。受講料は30万円(税別)で講義と実技で計5日のカリキュラムが組まれています。

独学でパイロットになるというのもアリ

独学でパイロットになるというのもアリ
認定証があればドローンパイロットになれるかというと、そうではない以上、必ずしもスクールに通う必要はなく、独学という方法もります。ドローンに関する知識については、書籍などから学ぶことができますが、実技に関しては経験だけがものをいいます。周辺に広場があったとしても簡単に飛ばすことはできませんから、独学者には、練習場を確保が必須となります。ドローンをテスト飛行させることができる練習場の一部をご紹介しましょう。

東北地方
飛行スペース宮城
東北ドローンレース倶楽部・練習場
会津高原たかつえスキー場

関東地方
物流飛行ロボットつくば研究所
HATAドローンフィールド千葉
ライオンズファシリティ

中部地方
舞子高原ホテル(舞子ドローンフィールド)
斑尾高原ホテル運営斑尾高原エアフィールド
ドローンリゾート伊豆の古道(熱海のドローン飛行場)

近畿地方
京都宇治ドローン飛行訓練センター

中国地方
アサヒテングストンスノーパーク

九州地方
JIDPA(スカイネット)
南天ドローンパーク

プロのドローンパイロットになれるのは少数

プロのドローンパイロットになれるのは少数
将来的にドローンの需要の拡大が見込まれ、ドローンパイロットという職業が脚光を浴びていますが、実際のところ、プロのドローンパイロットとして活躍するのは簡単なことではないようです。
というのも、技術が発達したこともあり、ドローンの操縦自体はそれほど難しいものではありません。つまり、建設や農業など、それぞれ現場の作業員や従事者がある程度訓練することで、必要十分な操作が可能になるのです。
プロのフリードローンパイロットとして活躍するには、そうした兼業作業員が到底持ち得ない高い技術や、さまざまな環境に合わせてドローンが最高のパフォーマンスを発揮できるよう環境設定(許可の申請なども含めて)できることが求められます。無理な要望にもこたえ、さらに突出したアイデアでクライアントを満足させる、卓越したセンスも必要と言えるでしょう。

ドローンに関連する国家資格や、操縦技術を習得する方法やプロになるための心構えなどについてご紹介してきました。資格がない以上、プロのドローンパイロットを目指す道のりは決して平坦ではなさそうですが、将来性のある分野だけに、やはり気になります。まずは正しい知識を集めるところから始めたいですね。

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