ドローンと赤外線サーモグラフィカメラによる人命救助システム
迅速な初動捜査と目視できない水溺者の発見を目指す
~ 山梨県警、山梨県消防本部の合同演習に参加 ~
ビジネス用ドローンの開発、販売を手掛ける株式会社スカイロボット(本社:東京都中央区、代表取締 役社長:貝應(かいおう) 大介)は、山梨県警、山梨県消防本部と合同で来る 2016 年 6 月 29 日、山梨 県河口湖畔において、ドローンと赤外線サーモグラフィカメラを使った人命救助システムの合同演習を 実施します。
今回の合同演習ではドローンに搭載した可視カメラと赤外線サーモグラフィカメラを活用し、水難事 故発生時における人命救助システムの新たな手法を確立することを目的としています。これは遭難者探 索システム・TDRS(トリプル ドローン レスキュー システム)に続き、当社の人命救助ソリューショ ンの第二弾となる取り組みです。
■ 合同演習の実施概要 実験当日は河口湖で水難事
故が発生したことを想定し、 救助の初動捜査に可視カメラ と赤外線カメラを搭載したド ローンを飛ばして事故現場の 特定を行います。
事故発生場所が湖岸から目 視できない場合でも、ドロー ンに搭載された可視カメラの 映像を利用することで初動捜 査において事故現場の特定す る時間を大幅に短縮できるこ とが見込まれます。
さらに、ドローンに搭載し た赤外線サーモグラフィカメラが潜水救助活動を実施している水難救助隊員の赤外線映像を捜査本部に 送信する実験検証を行います。これは、水難事故発生時に溺水者を赤外線カメラで捉えられるかどうかを 検証することを目的とした実験で、同時に、捕捉できる水深の限界を検証します。
夏の行楽シーズンが本格化するとともに遊泳者等による水難事故が全国各地で毎年のように発生し、 近年では悲惨な事故に繋がるケースも発生しています。当社はロボットやドローンがいかに人を助ける ことが出来るかという企業スローガン「We Robots Help Human」(私たちロボットは人を助けます)に 基づき、様々なソリューションやサービスを展開しています。なかでも人命救助を目的とした遭難者探索 システムの確立は、人間が近づくことが困難な状況や環境においても、迅速かつ正確に救助活動に貢献す るソリューションとして注力している分野のひとつです。探索システムの実験と訓練を重ね、関係機関と の協力のもと多方面での展開を視野に入れています。