もう始まってる!ドローンの活躍が期待される意外なビジネスの分野

更新日: 2017.04.26 公開日: 2017.04.26
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農業やインフラ整備、宅配事業など、ドローンを使ったさまざまなビジネス上の取り組みが実施されています。しかし、ドローンビジネスの可能性は無限大。ドローンを使ったユニークなビジネスのアイデアについてご紹介します。

目次

夜道を明るく照らしてくれるサービス

夜道を明るく照らしてくれるサービス
イギリスのとある保険会社が、ドローンによって暗い夜道を照らすという画期的なサービス「Fleetlight」を開発。照明機能を持ったドローンをスマホで呼び出すと、上空を飛びながら暗い夜道の足元を照らし、目的地まで誘導してくれます。200ワットの電球を積んだ3機から4機のドローンがおよそ7m上空を同行し、自動車レベルの速度にも対応。暗い夜道でのジョギングやサイクリングを、UFOさながらの演出で盛り立ててくれます。とりわけ郊外や地方など、街頭の少ないエリアでは重宝するのではないでしょうか。保険会社だけに、夜間の一人歩きをサポートするという、いわばセキュリティ関連のサービスですが、このシステムはなんとオープンソースなんだとか。たとえばキャンプや登山といったアウトドアのシーンなどにも応用させることができそうですね。

ドローンを使ってサメを察知するサービス

ドローンを使ってサメを察知するサービス
ビーチに侵入するサメをすばやく発見し、海水浴を楽しむ人々の安全を守るという、ユニークなサービスの試験的な運用が、オーストラリアはニューサウスウェールズ州で実施されています。ドローンの価格はなんと25万ドルもするということですが、上空からの監視が可能ということで、ビーチや船上から眺めるよりも確実性が高いことから、海難救助の未来形として注目を集めています。監視用のプログラムと連携した高解像度カメラが、サメの異常な動きをいち早く察知。怪しい動きを発見次第、監視チームに通知されるという仕組みです。燃料補給を行えば約2時間半もの長時間の飛行が可能で、ドローンにはビーコン機能が付いた3人乗りボートとレスキューポッドも付属しています。

マーケティングへの活用にも期待

マーケティングへの活用にも期待
これまで様々な分野における顧客情報の収集には、街頭でのアンケートのほか、インターネットなどが利用されてきました。しかし、そんなマーケティングの分野にもドローンを活用しようという動きがあるようです。たとえば、お店の訪問客の年齢層や性別などのデータも、人口知能を搭載したドローンなら、空撮した画像を解析して自動で数値化することが可能。さらに、お店に至った経路やその後に訪れる場所の特性など、これまでは収集することが難しかったマーケティング戦略を立てる上で、きわめて有効な情報までをも入手することができます。しかもそうした複雑で貴重なデータが少ないマンパワーと少額の予算で収集できるというのがドローンの魅力です。ただし、現行法ではドローンを人口密集地で飛ばすことができません。実際の運用に漕ぎつけるには、まずは法律と折り合いを付けることが先決と言えるでしょう。

野生生物の生態観測や自然環境の調査

野生生物の生態観測や自然環境の調査
野生動物の観察にもドローンが画期的な成果をもたらすと言われています。調査に大きな負担がかかることを理由に、これまでほとんど生態がわからずにいた動物の安全で確実な観察が可能になるからです。対象とする動物にセンサーを取り付けことができれば、センサーが取得したデータをドローンが収集し、そのまま観察者にリアルタイムで届けるということもできるでしょう。たとえば、人の侵入を拒絶する密林も容易に攻略可能なドローンをもってすれば、謎とされた生態系の解明が進み、結果的に絶滅に瀕した動物の保護や治療、さらには動植物にとってよりよい環境づくりにも役立てられるはずです。

今後さらに領域が拡大していきそうなドローンビジネス。今はまだ本格的なビジネス利用がなされているとは言えない状況ですから、これからの展開に期待したいところです。ぜひこれを機に、ドローンを有効活用した新たなビジネスを模索してみてはいかがでしょうか。

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