このNEWSの要点
8月30日、香川県三豊市で離島に食料や日用品を運ぶ新たな定期航路の運航が開始されました。
食品や雑貨を詰めたボックスをセットしたドローンが、三豊市の須田港と約4キロメートル離れた粟島を結ぶ専用定期航路を飛行します。
ドローンはGPSと特殊なセンサーを搭載しており、着陸の目印となるQRコードが置かれた港と島を自動航行します。
手掛けるのは、ドローンによる物流事業を展開するベンチャー企業であるかもめやです。
かもめやの小野正人社長は、「(船で)15分で行ける距離ではあるが、物理的な距離以上に心理的な距離もあると思う。気軽に買い物に行き、観光に行くという気軽さが離島にはない」と述べています。
粟島には約200人が暮らしているものの、食品や日用品を扱う店は1店舗しかありません。
これまで多くの島民は定期船を使って買い出しを行っていました。
一方でドローンは1回の利用につき500円と船の運賃よりも安く、午前中に提携する店舗へ注文すれば当日の午後には商品が手元に届きます。
物流格差をなくすことで、地域の活性化にもつなげたいという考えから今後は利用者の要望も取り入れつつ、利用できる島を増やしていく方針です。
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