火災の発生や車の衝突事故など、緊急時の対応は一刻を争うものです。
しかし場合によっては渋滞などが発生し、消防や警察の到着が遅れてしまうことは大きな課題として取り上げられています。
そこでテキサス州ヒューストンを拠点とするスタートアップ企業、Paladin(パラディン)は都市が緊急事態発生時により早く、より正確なデータを得て対応できるようにドローンによるハードウェア・ソフトウェアのソリューションを開発しています。
同社は数年におよぶ開発期間を経て、「Knighthawk(ナイトホーク)と「Watchtower(ウォッチタワー)」という製品を公開しました。
ナイトホークは、緊急対応の人員におけるニーズに応えるために設計されたカスタムメイドのドローンです。
2台のカメラ(1台は光学10倍ズーム、1台がサーマル)を搭載し、昼夜問わずわずか0.5秒の遅延出コクコクと変化する現場の状況を高画質動画で伝えます。
最大の特徴は、55分間の飛行が可能であることから何マイルも離れた現場に到達することができることです。
離着までの時間は、911通報が届いてから数秒以内といいます。
ドローンを操縦して動画を見るには、同社のソフトウェアであるウォッチタワー(アプリとして提供)を使い、マップ上で緊急現場と思われる場所にピンを置いてドローンを向かわせます。
到着後、動画はアプリ上だけでなく既存のコンピュータ化された911センター配備システムにもアップロードされるとのことです。
ドローンそのものは駐車スペースなどどこにでも置くことができ、通常は警察や消防署に設置されます。
ドローンが地形を分析したり周辺を理解するための特別なハードウェアやセンサー、ガイドラインを設置する必要はありません。
911通報受信者が使用するコンピューター管理の配備システムにドローンを統合するには、何らかのソフトウェア統合が必要となります。
同社は売り上げの上昇に注力するとともに、「私達の長期的目標はすべての消防・警察・緊急対応機関が当社製品を使うことです」とも述べています。
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