三重県伊賀市の愛田営農組合は5月21日、水田へ農業用ドローンを使った種の直まきを実施しました。
農業者の高齢化・人手不足が深刻化する中で、農作業の効率化とコスト削減を図る、試験を兼ねた初の取り組みです。
農業用ドローンは、同組合が4月に伊賀市の集落営農支援事業補助金の交付を受けて購入した1機。
当日は同組合の圃場約8,000平方メートルに、約15キロの飼料用水稲の種を直まきしました。
作業の様子は、久保組合長をはじめとする組合員らが早朝から見守りました。
ドローンのタンクに水稲の種を入れ、免許を取得した組合員が送信機でドローンを操作。
水田の上空約2メートルの高さから、種を次々とまいていきました。
久保組合長は、「普通の田植えでは最低5人で作業をしなければならない。ドローンを使えば操作に1人、安全監視に2人の計3人で済む。時間も大幅に短縮でき、水田に入らないので泥で体が汚れることもない」と語ります。
今後は除草剤や害虫駆除剤の散歩もドローンで行い、9月下旬ごろに収穫を予定しています。