作業負担減!ワイズ技研がドローンによるオーガニック酒米種籾直播を実施

更新日: 2021.06.13 公開日: 2021.06.22
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2021517日、スマート農業のサービスブランド「Y’s SmartAgri」事業などを展開している「株式会社ワイズ技研」は、オーガニック酒米「山田錦」のドローンによる種籾直播を徳島県小松島市の「一般社団法人いきいきファーム立江」で行ったと発表しました。ドローンで水田に種籾を直接播種することで田植え不要となりますので、作業負担軽減につながります。

ワイズ技研は、2018年にドローンの活用により農業業務の効率性を高めることを目指して「SkyFarm」プロジェクトを立ち上げ、ドローン散布事業を手掛けています。

全国各地のいろいろな圃場で様々な農作物への散布サービスを行うことを通じて、地元農家、地元農協、農業普及委員などの現場の声を聞いてきました。その声を元に、稲作で大きな労力がかかる田植え作業を、ドローンで水田に種籾を直播することで代替できるのではないかと検討を重ね、2021年度から本格的にその取り組みを始めました。

ドローン直播には、アグリイノベーションを推進する「株式会社マイファーム」の協力のもと、種籾を鉄粉でコーティングした「鉄コーティング種子」を使用。これには、鉄で覆うことで種籾を重くし水に沈みやすくするという目的があります。

ドローン直播を導入することで、従来ハウスで行ってきた育苗や、苗床を運ぶといった重労働が必要なくなり、負担の大きな軽減につながります。

 

これまでも種籾の直播自体は各地で試されていましたが定着には至っておらず、ドローンやIoTデバイスの普及が進む中で、改めて注目されています。

ワイズ技研は、ドローン直播に伴う課題を一つずつクリアしていくことで、実用化と普及を目指しています。また、直播後から収穫までの間の生育状況をドローンで撮影、解析し、データに基づいた的確な作業を行うことで、緻密かつ効率性の高い農作業を実現させることもそのプロジェクトの中に含まれています。

ワイズ技研は、若い人が積極的に農業に携わりたいと思えるような環境を作り、地域の活性化に貢献したいと考えています。