日本気象協会、NEDOと共同でドローンによる気象観測実験を開始

更新日: 2018.05.10 公開日: 2017.12.18
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日本気象協会は2017年10月18日、NEDOと共同で、同月24〜26日の3日間、ドローンを使用した気象観測の実証試験と気象情報提供のデータ連携の実証試験を行うと発表しました。

気象観測の実証試験は、福島県南相馬市の福島浜通りロボット実証区域で実施。そこで得られたデータをもとに、ドローン向けの気象状況提供の整備を進め、ドローンの安全な運用と、その利用の拡大を目指します。

NEDOはドローンを利用した輸送や観測を始め、災害対応、インフラ点検などさまざまな分野でのドローン、ロボットの活用を促進。普及と運用の実現に向けて飛行試験やシステムの構築などを行なっており、今回の実証実験もその一環です。

日本気象協会は様々な気象現象に対処し、ドローンを的確な判断のもとで運用することが重要だと考えています。今回のプロジェクトは、そのために必要不可欠となるドローン運行管理システム向けの気象状況提供システムの開発に取り組みます。

この実験は、ドローンの運行を妨げる風雨を始め、雷や霧などの気象情報に対処するためのシステム開発に大きな足掛りとなるでしょう。

今回の実験では、実際のドローンからの測定、地上からの測定の二種類のデータを照合し、雨、風など、ドローン運用の際に対処が必要となるデータの測定精度の向上を目指します。