Clutchが行った調査で、買い物客の39%が商品をドローンによって届けられることに問題を感じないと回答していることがわかりました。さらに36%は「オンラインショッピングで購入した商品はドローンで配送される方が好ましい」と答えています。
この調査は日常的にオンラインショッピングを行う528人に対して行われ、買い物への意欲にドローン配送が影響するかどうかなどをを調べました。
「ドローン配送についてどのように感じているか?」という質問には50%が「特に感想・意見がない」と答え、31%が「ドローン配送の可能性に期待している」と答えました。「ドローン配送にどのようなメリットがあると思うか」という質問には、33%の人が「通常の配送に比べて速いこと」、21%が「配送コストが安いこと」と回答しています。しかしClutchは、速く、低コストでドローン配送を行うことができるのは特定の天候条件を満たしている時だけだと指摘しています。
Clutchによると、人々はドローンによる配送の速さや低コストの次に、過疎地域や山間部など通常の配送が難しかったり、時間がかかったりする地域への配送にも期待を寄せているということです。
ドローン配送に否定的な意見を持つ人も少なくありません。25%が「ドローンによって配送が行われるならオンラインショッピングをしない可能性がある」と答えています。さらに、20%がドローン配送によって商品やパッケージが破損すること、19%がドローンが盗難やハッキングされ、商品が届かないことを懸念していました。
さらに、「ドローン配送によって雇用に影響があると思うか」という質問には、18%の人が雇用がドローンに奪われることに不安を感じています。実際にPwCが2016年に行った研究では、ドローンは将来的に1,270億ドルに相当する仕事を人間から奪ってしまうと予想されていて、そのうち130億ドルが運送業だということです。
さらにClutchは、ドローン配送を行う各企業は顧客の不安をなくすため、テクノロジーの開発に今まで以上に努力する必要があることを指摘し、より多くの企業が参入することで技術・サービスの向上や、顧客にとって選択肢が増えるだろうとしています。
(画像引用:https://dronedj.com/2020/01/22/36-shoppers-likely-buy-online-delivered-drone/)