ドローンの普及が進み、スパイ活動や盗み聞きなどの目的で使用される懸念が高まる中、対ドローンジャミング(通信妨害)システムの需要が高まっています。軍事用通信機器を製造するトルコの企業ASELSANは、こういったシステムの研究・開発に取り組んでいます。
トルコの公式通信社Anadolu Agencyは2019年1月30日の記事で、簡単に入手でき、簡単に使えて、コストのかからないドローンは、これまで主に防衛目的で使われてきましたが、近年ではテロリスト集団が攻撃に使う武器になりつつある、と述べています。
このようにドローンに対する不安が高まっている背景から、軍事用通信機器のトルコ最大手ASELSANは対ドローンジャミングシステム「İHASAVAR」の開発を始めたのです。
İHASAVARは人間工学に基づいてデザインされ、非常に軽く、高い費用対効果を提供します。軍事基地や施設、大規模なイベント、高い価値のある資産や検問所の警備に使われることが想定されています。
ソフトウェアは100の異なるジャミングプロファイルを登録することができ、あらゆる戦略シナリオに対応可能です。2018年には、トルコ国内外に約500のİHASAVARシステムが届けられています。