DroneTimesの2019年1月15日の報道によると、カナダ政府は、2019年6月1日から施行する新しいドローン規制を発表しました。この規制では最大離陸重量が250gから25kg以下のすべてのドローンや遠隔操縦航空機システム(RPAS)の登録が義務付けられます。
ドローンの登録は、カナダ政府のサイトでオンラインで行います。登録には、カナダ政府の発行するログインキー(GCkey)か、サインインパートナーとなっているオンラインバンキングのログインIDが必要になります。登録内容は、ドローンの購入日、製造元とモデル、シリアル番号、重量、種類です。さらに、ビザやマスターカードなどのクレジットカードも登録する必要があります。
また、登録に加えて、実際に飛行するためにはドローンパイロットのオンライン試験を受験が必要になります。受験資格は、基本試験が14歳以上から、アドバンスト試験で16歳以上からに制限されています。
オンライン試験は、カナダ政府のサイトから受験できます。仮に、オンライン試験に合格せずにドローンを飛行させた場合には、レクリエーション利用の場合で1,000ドル(約108,000円)、商用利用で5,000ドル(約540,000円)の罰金が課せられることになります。
そして、機体の登録とドローンパイロット証明書を取得して、ドローンの飛行が可能になりますが、以下の規制を順守しなければならなくなります。
・目視内での飛行
・高度122m(400フィート)以下
・傍観者から最低30mの距離
・災害現場やコンサートにバレードなどのイベントから離れる
・空港から5.6㎞離れる
・ヘリポートから1.9㎞離れる
・他の航空機に接近しない
・他人のプライバーを尊重
また、規則に違反した罰金は、以下のようになります。
【個人に対する罰金】
ドローンのパイロット証明書なしで飛行:最高1,000ドル
未登録またはマークなしのドローンの飛行:最大1000ドル
許可されていない場所での飛行:最高1,000ドル
航空機や人を危険にさらす飛行:最大3,000ドル
【企業に対する罰金】
ドローンのパイロット証明書なしで飛行:最高5,000ドル
未登録またはマークなしのドローンの飛行:最大5,000ドル
許可されていない場所での飛行:最高5,000ドル
航空機や人を危険にさらす飛行:最大15,000ドル
そして、複数のルールに違反すると、罰金は加算される可能性もあります。