物流ニュースの2019年1月9日の報道によると、ANAホールディングス(ANAHD)とエアロセンスおよび福岡市が構成する「福岡市ドローン物流協議会」は2018年11月20日から22日まで、延べ4回のドローンを使った輸送検証を実施しました。
検証は、福岡市西区の唐泊港から離島・玄界島ヘリポートまでの往復10㎞にわたる海上で実施され、無人地帯での目視外飛行実験となりました。
21日の実験では、唐泊港から玄界島まで書類や医薬品を運び、玄界島から唐泊港までは島の海産物であるワカメが輸送されました。使用したのはエアロセンスの離着陸を含めた完全自律飛行のドローンです。この実験では、高度70mを時速36㎞で飛行し、漁船では約20分かかる片道5㎞の目的地に約9分で到着しました。
また、この実験ではドローン物流での費用対効果や二酸化炭素の削減効果の検証や、それについてのドローン物流における課題の洗い出しが行われました。この事業は2020年以降のビジネス化を目指しています。
エアロセンスの佐部浩太郎氏は「5kgの物が運べれば小口配送はカバーできると言われている。しかし、ドローンでの宅配を実現するには、有人地帯での飛行が安全に行えるようにならなければならないと同時に、容認されなければならない」とコメントしています。
(画像引用:https://weekly-net.co.jp/news/42937/)