2018年12月24日から25日にかけてオーストラリア、タスマニア島本島の南東に位置するブルニー島で発生した山火事で、消火活動にあたっていた消防局のヘリコプターがドローンによって妨害されるという問題がありました。
タスマニア警察によると、無許可のドローンが周辺を飛行していたことにより、消防局のヘリコプターは着陸を余儀なくされたということです。この火事で約130ヘクタールが被害を受け、約150人がタスマニア消防局の指示によって避難しました。
オーストラリア民間航空安全局(CASA)は、公共の安全に関わるエリア、また火事などの緊急事態が起こっているエリア周辺でのドローンの飛行を禁止しています。
「ドローンを操縦する人たちは、他の航空機の近くを飛行してはいけないことを忘れないでください。その航空機に乗っている人たちだけでなく、地域全体の安全も脅かすことになります。クリスマスプレゼントとして子供にドローンを贈った家庭も多いと思いますが、子供と一緒に十分規則を確認してください」と、タスマニア警察は市民に注意を促しています。
タスマニアでは2016年にも、洪水被害が発生した際にドローンが救助活動中のヘリコプターを妨害する問題が起こっています。
(画像引用:https://www.abc.net.au/news/2018-12-26/drone-interrupts-fire-fighting-efforts-bruny-island/10668374)