中国の「China Helicopter Research and Development Institute (CHRDI) 」は、2018年11月下旬に「Crane」とも呼ばれる、16,000フィート以上の高度で飛行可能なドローン、「X-M20」を開発したと発表しました。CRHDIによると、高度なピッチ制御がこのドローンの特徴だということです。CRHDIは、中国の代表的なヘリコプター関連の研究機関で、国有企業の中国航空工業集団の傘下にあります。
X-M20は、たった44ポンドの重さで、最大高度16,400フィートで飛行することができるドローンです。高い耐風性能を持ち、とても小さな機体にもかかわらず、最大11ポンドの荷物を積載して約1時間という長い飛行時間を誇ります。
他のドローンとの違いは、回転翼のピッチ制御によって、飛行の軌道をコントロールできることにあります。例えば、操縦者が回転翼の角度を変更することができるのです。CHRDIは、これによってドローンは高い耐風性能を得るだけでなく、効率的で柔軟な操縦を可能にすると述べています。
X-M20の高性能な回転翼は、電力の消費と飛行時の騒音を軽減します。このドローンは国境のパトロール、テロ対策、地理的調査、道路交通の監視等、様々なミッションでの活躍が期待されています。
(画像引用:https://dronedj.com/2018/11/21/x-m20-crane-drone-china/)