マレーシアの厚生省は、デング熱の流行に対処するため、デングウイルスを媒介する蚊の駆除にドローンを使用する計画を立てています。厚生大臣のDatuk Seri Dr Dzulkefly Ahmad氏は、特に人による調査が行いづらい場所で、蚊の発生を検知するのにドローンが優れていると話します。ドローン購入資金は、2019年の予算に組み込まれる予定です。
Ahmad氏は、「ドローンによって害のある蚊の発生を検知する試みは新しいといえるでしょう。ドローンは1台20,000リンギットで購入する予定です。厚生省に与えられる追加予算で各州の保健局はドローンを購入します」と述べています。
また、Ahmad氏によると、デング熱に罹患する患者数、及び死に至るケースが減少しているのは、蚊に刺されることの危険性を国民に周知する努力の結果だということです。また、マレーシア厚生省は 「COMBI(Communication for behavioral impact program)」と呼ばれる感染症予防プログラムにも力を入れています。
マレーシア政府は、これまでにも森林伐採の様子の監視や、森の奥深くに生息しマラリアを媒介する動物、マカクの追跡調査にドローンを使用しています。
(画像引用:https://dronedj.com/2018/11/12/malaysian-health-ministry-drones/)