日本経済新聞の2018年12月7日付けの報道によると、北海道函館市で給油所経営を展開するアサヒ商会はドローンを使った巡回・輸送システムを販売する方針を決めました。
巡回システムはドローンと操縦装置、カメラ、タブレット端末がセットになります。ドローンの飛行経路や高度、速度をタブレット端末の地図上に設定すると、ボタン操作で自動的に飛ぶ仕組みになっています。ドローンに搭載したカメラで撮影したデータを受信すれば、遠隔地の様子を即時に把握可能。飛行経路や高度などの設定作業は同社が請け負います。
農場やキャンプ場の巡回・管理のほか、橋梁などのインフラや建設中のビルの監視での利用を見込んでおり、価格は100万円弱。初年度は10セットの販売を目指していています。
また、輸送システムはドローンと操縦装置、カメラ、荷物の投下装置で構成されています。重さ200g以下の荷物の運搬が可能で、弁当など軽量の荷物の配達を想定しているそうです。ドローンは搭載カメラの映像を見ながら操作し、目的地に到着すると高度約50cmから荷物を落下させます。価格は100万円強で、初年度は100セットの販売を見込んでいます。
同社は2年前から巡回システムとして、ドローンをゴルフ場の芝生の生育状況や病害虫被害の有無などの確認に使っています。これによって、人による巡回では18ホールで4時間程度かかっていたものが、ドローンでは30分ほどに短縮されたそうです。輸送システムはゴルフ場利用者に軽食を届けるのに利用しているそうです。
(画像引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38634770W8A201C1L41000/)