オーストラリアのスタートアップ企業「Emesent」は、自律飛行ドローンによって鉱山の地図を作るシステムの開発資金250万ドルを調達しました。同社のドローンは、GPSや他のナビゲーションシステムが使えない地下環境でも、代わりにLIDARを使った測量、調査を可能とします。
EmesentのCEO、Stefan Hrabar氏は、同社のドローンは、従来は人の手によって行われていた「単調で、汚くて、危険な」作業を代わりにドローンがやってくれるのだと語ります。
爆破によって作られた坑道や、その付近の大きな地下の空洞を調査するのは危険で難しい作業です。従来の人による調査では、データが取れない部分が多くあります。Emesentは、独自に開発したソリューション「Hovermap」と、LIDARに対応したDJI製のドローンMatriceを使用します。このドローンは強力なコンピューターを内蔵し、飛行中に自己位置推定と地図作成を同時に行うことが可能です。作業はより安全になり、正確なデータを収集できます。
Emesentは、このシステムをターンキーソリューションとして提供したいと述べています。SLAMシステム、データ分析機能も組み込むことができます。
Hrabar氏は、「作業日の終わりに見るのが、膨大なデータの羅列ではなく、分析まで終わって完成されたレポートであるほうがいいでしょう。我々のソリューションなら飛行中にデータの収集だけでなく分析も終わらせることができます」と話しています。