日本経済新聞の2018年11月21日付けの報道によると、ANAホールディングス(HD)と福岡市は2018年11月20日から22日の間、ドローンを使い離島まで物品を運ぶ実証実験を実施しました。
この実験では、海産物や医薬品など1kgの荷物を、福岡市西区の唐泊港から玄界島までの約5kmを運搬しました。目的は、安全性や環境性能を確認して、将来的にはドローンを使った物流網を構築することです。
具体的な実験内容としては、唐泊の公園から玄界島のヘリポートまで、オペレーターがドローンを直接目視することなく飛行しました。ドローンは離陸後に70mまで高度を上げ、時速36㎞で平行移動しました。そして、漁船なら15~20分ほどかかるという約5kmの区間を約9分で飛行しました。
この実験について、市漁業協同組合・玄界島支所の細江四男美氏は「海がしけて船が欠航し、食料や新聞が届かないことがしばしばある。ドローンが雨や風にも強ければ助かる」と語りました。さらに、サザエやアワビなどの旬の食材を、新鮮なまま都心に配送できればPRにもなると期待しています。
(画像引用:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38036340R21C18A1LX0000/)