まるでアイアンメイデン?!走行中の車からドローンを発進させる新システム

更新日: 2018.11.19 公開日: 2018.11.22
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全く新しいドローンの発着システムが開発されました。垂直方向に伸びる何十本ものピンが、全自動でドローンを捕まえて固定し、また発進させることもできるのです。このシステムの最も有効な点は、車など移動中のプラットフォームから、それらを停止させることなくドローンを発着させられることにあります。

 

まるで中世の拷問器具のような外見を持つこの発着システムは、Target Arm社によって開発された「Talon device」です。オペレーターはドローンを飛ばして囲いの中に入れます。すると上下から垂直方向にピンが伸び、檻のようにドローンを飛行姿勢のまま固定します。ドローンを発進させるには、スイッチを押してピンを引っ込めるだけです。走行中の車両から発進することにより、ドローンはより速い飛行速度を得るというメリットもあります。

 

Talonは、機首にプロペラを持つタイプ以外のあらゆるドローンに対応します。また、車両、船、飛行機、さらには潜水艇など、設置できる場所も様々です。Target Arm社は、宇宙空間での利用も検討しているといいます。また、軍事利用においても有用性を発揮します。この発着システムを使えば、車を停めることなくドローンを発進して偵察に向かわせることができるのです。

 

同社は2018年10月20日、ジョージア州ベニング基地の高等訓練センターにおいて米軍に向けたデモンストレーションを行いました。