自重の40倍重い荷物も軽々持ち上げる超小型ドローンをスタンフォード大が開発

更新日: 2018.11.13 公開日: 2018.11.13
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先月スタンフォード大学は、ドアを開けることができる超小型ドローンの開発に成功したと発表しました。さらにこの小型ドローンは、なんと自らの40倍の重さの荷物を引いて動かすことができるといいます。このパワフルな小型ドローンは、とある生き物に着想を得て開発されました。

 

でこぼこした表面には、虫の足を真似たとても小さな鉤爪状の突起が役立ちます。表面の凹凸にこの突起を引っ掛けることによって、ドローン本体より重いものを持ち上げることができます。

 

一方、つるつるした面に対しては、ヤモリの観察から生み出された技術を使用します。 ヤモリがガラスのようなつるつるした表面にしっかりと掴まることができるのは、ファンデルワールス力として知られる現象によるものです。

 

ヤモリの指には多くの微小な毛が生えていて、無数のヘラ状構造の接着点になっています。 この超小型ドローンもそのシステムを利用して、凹凸のないツルツルした表面をしっかり掴んで物を持ち上げることができるのです。

 

先に述べたように、このドローンはドアを開けることもできます。 まず1台がドアノブを掴み、もう1台が先の曲がった鉤状のプレートをドアの下に差し込み引っ張ります。これらは手動で操縦されるため、操縦者の見える範囲にドローンがある必要があります。

 

これまでドローンの主な用途は、カメラを搭載して飛行し映像を提供することにありました。このスタンフォード大学の開発によって、ドローンが大きな物を動かしたり部屋のドアを開けたりするなど、今までよりも私達の生活に強い影響力を持つようになるかもしれません。