ドローン業界を牽引している大手企業、DJIは、第5回の国際ロボットコンテンストを開催することを発表しました。このコンテストには毎回、全世界から数多くのエンジニアたちが集い、総額10万ドルの賞金をかけて、長期間にわたり死闘を繰り広げます。
このコンテストは、世界中すべての大学に門口が開かれており、エンジニアリングやテクノロジーに関心を持つ生徒が参加可能となっています。
「大会の参加者たちは、9ヶ月間もの間、チームワーク力やトラブルシューティング力、理論的な思考を実践的な場に活かすための能力などを試されます。これが、Robomasterが非常にユニークな大会である由縁だと言ってよいでしょう」と、DJIの代表であるRojer Luo氏は述べます。
続けて同氏は「この大会は若手のエンジニアたちが、これまでに磨いてきたスキルを発揮する良い機会であり、エンターテイメント的な側面からロボット工学を披露する貴重な場でもあるのです。実際に大会期間中で学んだことが、将来アプリケーションを開発する際の大きな手がかりとなることは言うまでもありません。これは、ただのロボットコンテストではなく、世界を良い方向に変える力を持つ若者を育てる大切な機会となるのです」と語ります。
2018年7月に開催された大会では、中国の華南理工大学が、1万人のエンジニアから成る他の約200チームを下し、優勝賞金を手にしました。
「Robomasterに参加していた9ヶ月間はとても楽しく、実りのあるものでした。この大会に出場したことにより、論理的な知識を実践に活かすチャンスを得ることができました。最新鋭のテクノロジーを使って、実際に動かすことができる機械を作れたのです。自分たちが考えたロボットが現実のものになり、志をともにする世界中のエンジニアたちと競いあう経験は何ものにも代え難いです」と、同大学のチームキャプテンであるWenhui Chenは話します。
参加チームは、大会期間中に技術提案書をRobomaster側に提出し、一定の技術的な成果を上げる必要があるといいます。 一時選考を通過したチームは、DJIが派遣するプロエンジニアのアドバイスのもと、地上ロボットとドローンを開発するチャンスを獲得できます。
大会の決勝戦は中国、深センで開催され、最優秀賞チームには7万5,000ドルが贈呈される予定です。